第二章 媚薬地獄-13
「ふっ、なんともスケベな尺八だな……。どれ、ぼちぼち天国を見せてやるとするか」
キュ、キュ、肉幹を扱きたてている美優の唇からペニスを引き抜き、カメラのほうに足を向けてごろんと寝転がる大村。
「奥さん、今度は偽者じゃなく、本物のチ○ポで愉しみなさい」
上になって自分で挿入しろと言う大村に、哀切を忍ばせながらも美優は従順な態度をとった。
形の良いヒップをカメラのほうに向け、そろそろと大村の体をまたぐ。
腰をしずかに落とし、片膝をつき、屹立したペニスを手にとった。
その切っ先を自身の秘壺にあてがい、じわじわと尻を落としていく。
「あっ……ああっ……」
鋭く張った亀頭のエラが、内肉の柔らかな表面を悩ましく擦ってくる。
痺れるような快美感はすぐに秘芯を蕩けさせた。
大村の逞しいペニスを根元まで埋め終え、ゆっくりと両膝をついて両手を大村の胸へと置く。
「奥さん、自分で動きなさい。感情のまま、淫らに存分に腰を振りなさい」
大村の言葉に、美優の喉が小さく動いた。
言われなくても、悦楽を貪ろうとする肉体は今すぐにでも動き出そうとしていた。
バイブとはまるで違う生々しい肉塊の感触が、浅ましい情欲をひどく昂ぶらせている。
いくら口惜しさを表情に表してみても、もう淫欲にまみれきった心は誤魔化しきれない。
見つめてくる大村の眼から逃げるように顔を横に俯かせ、少しずつ、遠慮がちに美優は腰を動かし始めた。
ペニスが抜けない所までヒップを持ち上げ、再びそれを沈ませていく。
この一連動作を思うまま行いたいのに、まだ残っていた僅かな理性が邪魔をしている。
だがそんな理性も、この圧倒的な挿入感の刺激の前ではすぐに皆無となした。
「あっ、はあっ……くう……」
腕を突っ撥ね、背筋をピンと伸ばし、弾力のある美しいヒップだけをクイッ、クイッ、と器用に跳ね上げていく。
華奢な男の上に乗り、その股間部分で淫らに尻を振りたくっている美女の裸身は、なんともエロティックな光景だ。
「うっ、うむっ、さすが身体を鍛えているだけのことはあるな。このキレのある動きが実に堪らん……なかなか筋がいいよ、奥さん。うっ、ううっ」
美優の腰が、次第にスピードを上げていく。
上気した貌を右へ左へとねじらせ、眉根をキュッと寄せては強烈に膣を収縮させる。
妖艶に乱れた表情は、大村の男心をひどく蕩けさせた。