第二章 媚薬地獄-12
商店街を煌びやかに颯爽と歩いていた美人妻。
皆に振りまく笑顔は天女のようで、その笑顔には誰もが幸せな気分になっていたはずだ。
その天女の裏の姿を、隠されていた淫靡な部分をいま大村は独占している。
笑いを堪えきれないのも無理はない。
(ふふふっ、奥さん、自分から股を開いてバイブを突っ込んでる姿……くくくっ、しっかりとビデオに撮らせてもらってるよ)
大村はすでに復活している自身のものを手で扱きながら、陰湿な眼で美優を見つめた。
「ハアハア……はあっ……あっ……んはぁ……」
息絶え絶えに喘ぎながら、美優はもう布団の上で仰向け状態になっていた。
片膝を立て、もう片方の脚はピンと突き伸ばし、深々と突き込んだバイブに身をよじりながらブルブルと臀部が痙攣している。
視界を失くして余計なものに気を取られないぶん、心の中はすっかり情欲まみれになっていた。
空いた手で自らバストを掴み、そのボリュームある乳椀を切なそうにモミモミする。
手のひらで強く乳椀を押し潰しては、親指でしこった乳首を焦れったそうに弾き、バイブを掴んでいる手にいたっては、その抜き差しをいっそう早めていた。
「くっ、こりゃあ、見ているほうが堪らんな……」
清楚な美人妻の痴態に、大村が興奮を抑えきれず起き上がった。
毒々しいペニスを扱きながら、ズンズンと美優のほうへ歩み寄っていく。
そして、痴女行為にふけっている美人妻を強引に抱え起こし、股間にバイブを突き刺したまま膝立ちの姿勢をとらせた。
片手にバイブを握らせたまま、もう片方の手を勃起したペニスへと導いてやる。
大村の手が、美優の顔からアイマスクを剥がした。
暗闇を強いられていた双眼が、光の刺激に躊躇いながら少しずつ開いた。
ぼんやりとした視界の中に、ゆらりと映ってくる大村の隆起した肉棒。
徐々に鮮明さを取り戻していくうち、その肉棒へ自分の指が恨めしそうに絡んでいるのが見えた。
(あああぁ……こ、これ……これが欲しい……)
カメラが回されていることなど露知らず、潤んだ瞳を向けながらゆっくりと口唇を開いていく。
唇がヌラついた亀頭の先端に触れた。
美優の動きには止まる気配、いや、躊躇いすらなかった。
牡汁に濡れたペニスの先端をカポッと咥えこみ、そのままヌヌッと肉幹に唇を滑らせていく。
大村は密かにカメラレンズのほうを見やり、ニヤッと笑った。
「んっ……んふっ……ん、んんっ」
上のほうではジュポッ、ジュポッ、といった奉仕音がこぼれ、下のほうではヌチャ、ヌチャ、といった淫音が聞こえている。