第二章 媚薬地獄-10
美貌を強張らせながら、美優は必死になって手の侵入を拒んだ。
だが、下腹部を揉まれ、陰毛をズリズリと掻き分けながら下へ進もうとしてくる指に、火照った身体が次第にコントロール不可能となっていく……。
美優は、美しい首筋までほんのりと色づかせていた。
「んっ……くっ……んくっ」
片乳を掴みあげている大村が、膨らみの先端でプクッと勃起している乳首をギュッと指で摘んだ。
それをコリコリと扱かれ、堪らず美優の口から悲痛が漏れた。
(あ……もう……もう駄目……我慢……出来そうにない)
疼きの根源から噴きあがってくる淫靡な焔に、全身が猛烈に灼かられていく。
限界だった。
もう意思ではどうにもならないほど肉体が弛緩していく……ついに大村の手が、指が、燃え上がる陰唇に触れてしまった。
「あっ……ああぁぁ……」
指先まで火照り上がっていくようなイヤらしい感覚―――。
秘唇はしとどに濡れ、そこから溢れ出ている淫液は尻のほうにまで垂れていた。
「奥さん、ジュクジュクじゃないか。淫蜜の洪水とは、まさにこの事だな」
「ハアッ、ハアッ、ああぁ……」
大村の指が、ヌラついた大陰唇の膨らみをそろりと撫であげてきた。
それだけで美優の両脚はガクガクと震えた。
節操もなく、先程まできつく閉じていた両脚がスウッと左右に開いていく。
大村が秘部に眼を向け、ニヤリと笑んだ。
うっすらと開いていくクレヴァスは、真っ白な内腿とはまるで対照的に、真っ赤に充血していた。
「それにしても、すごい濡れようだな、奥さん。割れ目がぱっくりと口をあけ、物欲しそうに涎を垂らしているよ。うひひっ」
大村はわざと野卑に言い、陰唇の片方を摘んでグリグリと揉みこねてやった。
白い喉をむき出させ、美優がグウッと胸を張りながら天を仰いでいく。
陰唇を揉みこねている指が秘裂を割り、内肉の浅いところをゴシゴシと擦りたてると、震える美優の口からは熟した女の濃厚な吐息が妖艶に漏れはじめた。
(それにしても、この催淫薬の効き目はあいかわらずすごいな……)
身悶える淑女の下半身を見やりながら、改めて薬の絶大な効力に感心する。
まだ第一関節しか埋めていない指で、その浅瀬の秘肉を軽く撫でまわしているだけで美優が甘く泣き、腰をくねらせてくるのだ。
大村は、二本の指をニュッと根元まで秘壺に埋め込んでみた。
すると、瞬時に柔らかな秘肉の座布団がキューッと指を悩ましげに締め付けてきた。