豪華な客室-3
「外の空気を吸ったら治るわよお、行きましょうよお」
美弥子は瞳の手を取り強引に引っ張った。
「わ、わかりました。す、少し休んで後で追いかけます」
美弥子の強引さに瞳は取りあえずそう答えたが、本心では全く行く気は無い。
「じゃあ、お義母様が回復するまであたしが付き沿うわ。みんなで先に行っといて」
淫乱だが心根の優しい恵子はそう提案した。
「ダメダメ、恵子ちゃん。それは申し訳ないから先に行ってきて。直ぐに行くから。ねっ、ねっ、お願い」
取りあえずこの一家のペースから少し距離を置きたい瞳は、美弥子の手を振り払い恵子の手を握り締めて必死に訴えた。
「そ、そうですか、じゃあ、向こうで待ってますね」
「あたしのことは気にしないで先に楽しんできてね(何を楽しむのよ?)」
瞳の言葉に納得した一行は、手に手にビデオカメラやデジタルカメラを持ってイソイソと出かけて行った。
「ふうう、やれやれだわ。車酔いよりあの人たちに酔いそう…」
4人を見送り、ようやく一人になった瞳はため息をついた。
「しかし、豪勢な部屋ね〜」
自分の意思で危機回避の成功に満足した瞳は、本来備え持つプラス思考で今の状況を楽しむことにした。備え付けの高価なお茶を飲みながら、広い部屋でほっこりと外の景色を見ている内に、目の前の露天風呂に入りたくなってきた。
「美弥子さんと一緒に入ると何があるかわからないわね。今の内に入っちゃおうっと」
瞳はそう呟くと、服を脱ぎだした。
「ああん、パンツビチョビチョ〜。替えの下着足りるかしら…」
全裸になった瞳は吐き出し窓から外に出ると、備え付けの木桶を使ってワレメの中の淫らなヌルミを流し、ゆっくりと湯船に入った。
「ふうう、気持ちいい」
青空の下、肢体を伸ばした瞳は、非日常の極致を楽しんだ。
しばらくほっこりとその状況を堪能していたが、いつしか車内の事が脳裏を過る。美弥子が自分を見ながら気持ち良さそうに自慰行為をしている場面、押し殺した喘ぎ声。恵子の発する女性器を示す淫らな言葉。そして実の父親のモノを咥えながら自慰行為をする恵子。さらに愛する新司と恵子のカ―セックス。
瞳は湯船の中で、いつしか股間に手を伸ばしていた。
「あっ…」