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Twin's Story 10 "Cherry Chocolate Time"
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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浄化-5

 真雪の部屋で下着姿になった二人は、ベッドに並んで座っていた。
 「龍、あたしのわがままを聞いてくれる?」
 「え?」
 「龍はいやだ、って言うと思う。きっと。」
 「どうしたの?」
 真雪は顔を上げて龍を見た。少し目が潤んでいる。「でも、譲れないことなんだ。これだけは・・・・。」
 龍は少し間を置いて、優しく言った。「君がそう思っていることを、今は拒否できない。そんな気がする。」彼は真雪の肩にそっと手を置いた。「言って。君のわがまま。」
 「うん。」真雪はこくんとうなずいた。
 「あたし、あたしね、」真雪はためらいがちに言った。「龍が高まって出すものを、全部、飲んでしまいたい。」
 「ええっ?!」
 「あたし、それを龍が嫌がるから、今までお願いしなかったけど、どうしてもやりたい。今。」
 「ど、どうしてそんな、」
 「聞きたくないかも知れないけど、我慢して聞いて、龍。」
 龍はうなずいた。
 「あたし、あの人に無理矢理口に出された。もちろんあたしはそれを望んでいたわけじゃない。お酒のせいにするのは卑怯だと思うけど、グランマが言った通り、あたし、あの時『もう、どうでもいい』って思ってた。自暴自棄になってた気がする。」
 「・・・・・・。」
 「気持ちは強烈に拒絶してたのに、身体が何かを求めてた、そんな感じ。」真雪はうつむいた。「いやだった、とてもいやだったのに・・・・。」
 「真雪、俺、君のその時の状態を想像すると、胸が破裂しそうになる。その時の、その場所にタイムスリップして真雪を奪い返したい。」
 「あなたのものを一度も口にしたことないのに、あんな人のものをこの口で受け止めたことが、あたしどうしても許せなくて・・・。」
 「飲んだのか?真雪!」龍が少し強い口調で言った。
 「飲まない!飲むわけないよ!あたし、全部吐き出した。吐き出したよ、ちゃんと・・。」真雪の目からまた涙が溢れ始めた。「だから、あたし、龍のものを飲みたい。あなたのものだけを・・・。最初から最後まで、あなたがあたしのことを想いながらイって出してくれるものを、全部。」
 「真雪・・・・。」
 「薬なの。あたしが正常な心と身体に戻るための薬なの。わかって、龍。お願い・・・。」
 龍はそっと真雪の背中に腕を回し、抱いた。龍の耳元ですすり泣く真雪の声だけが残った。そしてそれに続く長い沈黙があった。
 一つため息をついて、龍は真雪の髪を優しく撫で、親指の腹でその涙を拭った。「ごめん、真雪、君を責めるような言い方しちゃって・・・・。」
 「龍、龍・・・龍龍・・・・。」
 「今は君が一番辛い気持ちでいるのにね。俺が過ぎたことにむやみに嫉妬している場合じゃないのにね。」
 真雪は龍の身体をきつく抱きしめた。「龍、もうどこにも行かないから。あたし、あなたが見えない、手の届かないところになんか、もう二度と行かないから。」真雪の声はずっと震えていた。「許して・・・許して、龍。」
 「よしっ。」龍が真雪の背中をぽんと叩いた。「じゃあ、やって。真雪。薬を飲ませてあげるよ。」
 「ありがとう、龍。」真雪は涙を拭いた。「ごめんね。わがまま言って。」
 「普通のオトコなら喜んでしてもらうところなんだろうけどね。やっぱり俺は苦手だよ。」龍は頭を掻いた。「だって、美味しくもないものだって言うだろ?真雪がかわいそうだ。」
 「いや。飲む。飲ませて。龍のなら、ぜったい美味しいはず。お酒なんかよりずっと。」真雪は少しムキなって言った。
 「わかったわかった。」龍は照れたように笑った。そして続けた。「どうしたらいい?」
 「立ったままでいいよ。あたしがあなたを口で刺激してイかせたら、そのまま飲み込むから。」
 「うーん・・・・。」龍は考えた。「俺、とっさに逃げ出しちゃうかもしんない。」
 「えー、だめだよ、そんなの。」
 「だって、俺だけイくの、いやだよ。真雪も一緒にイかせたい。・・・・そうだ!」
 「え?」
 「お互いに口で刺激し合おうよ。それがいい!」龍はにっこりと笑った。
 「龍・・・。龍って本当に優しいね・・・。」
 「それならできそうな気がする。」
 「じゃあ、あたしが下になる。」
 「え?俺が下でしょ。」
 「だめ。それじゃ全部飲めない。溢れちゃう。」
 「そ、それはそうか・・・・。」


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