減少-1
帰る際に、ユウトさんは、できたら頻繁に会いたいと言っていた。
私の目的が援交じゃなかったからかもしれない。
金がかからなくて、自分の要求を断れない若い子。
こんな都合良かったらそりゃ会いたいか、と車を見送りながら思った。
結局、私ってだらしないんだろうな。
まあ、いいかと何事につけ思ってしまう。
なんで、太一との事は、まあ、いいか、できないんだろう。
雨は小雨になっていた。
歩き出そうと思ったら体のあちこちが痛いのに気付いた。
手荒くされたからな。
脚の関節が動かす度に鈍く痛む。腰の奥も違和感があった。
太一って、優しくしてくれてたんだな。
沸いてしまった罪悪感に目を背けながら、私は家路についた。