種付け師誕生-3
娘っ子は無知なわしを憐れむように言った。
「爺イは宝籤の一等が当たったら大声で言って廻るのかい？
そしたらたちまち金を貸してくれって大勢の人間が押しかけるだろう？
それと同じなんだよ。
女を家に入れてやってることがばれたら、夜中に襲われることになるんだから」
「女の夜這いか。襲われてみたい気もするが」
「馬鹿言ってんじゃねえよ。
爺イは大勢の女どもに襲われて縄で縛られて廻されたいのかい？
国家資格持っている男は安全な場所に隔離されてんだ。
女達に襲われて廃人になった種人が出てからそうなった。
だから爺イはあたしの家に来て家族の協力でばれないように種付けしてくれなきゃ駄目なんだ」
「家族の協力って……家族の留守にするんじゃないのかい」
「もし宝籤が当たったら、どうやって近所にばれないようにするかって、もしもの話しで花を咲かせたことない？
あたしらも、もし闇で種付けしてくれる男を見つけたら、どうやってばれないようにするかって、家族で話し合ったことあるよ。
だからそのシュミレーションができてんだよ。
ほんの冗談でもやっといて良かったと思ってる。よく聞いて、爺イ」
娘っ子はその要領を教えてくれた。しばらくすると、娘っ子の父親と兄が来た。
「伯父さん、しばらくです。よく来てくれました」
父親は愛想よくわしを案内してくれた。
娘っ子とその兄は少し離れて付いて来る様子だった。
父親と話していると、実際にわしが親戚の伯父のような気になって来る。
なんでも遠くに住んでいて会うことのない実在の伯父の役にされている様だ。
それに基づいてトークをしてくるので、わしは相槌を打ちながら伯父や家族に関する情報を学習させられた。
そして父親の名前はヨシオで息子の名はトオル、母親はカエデで娘っ子はサクラということまで知ることができた。
その家に行くと、４０前の艶やかな母親カエデが化粧をして待っていた。
「あら伯父さんしばらくでございます。よく来てくれました。ゆっくりできるんでしょう？」
中に招き入れられると、豪華な食事が用意されていて、お酒も出された。
父親と息子は故郷の民謡を歌いながら目で合図をした。すると母親がわしを奥の部屋に案内した。
いつの間にか娘っ子がネグリジェを着てベッドで待っている。
「ママも、そこにいるの？」
娘は追い出そうとしたが、母親はスルスルッと服を脱いで全裸になった。
「その前に確かめたいことがあるから」
「できるかどうかでしょ？ だけど種まで取っちゃ駄目だよ。あたしの分の種だから」
母親は二人の子供を生んだとは思えないほどきれいな体の線をしていた。
全裸のまま、わしの体にやんわりと抱きつくと体のあちこちを撫で回したり、よく発達した乳房や太腿を押し付けたりして反応を確かめていた。
もちろんわしの一物はたちまちむくむくと怒張したさ。
母親は香水の匂いを漂わせながら、わしの着ているものを要領よく剥がすと、屈んで口の中にわしのを咥えて入れた。そして舌を絡ませてしゃぶり出した。
「ママ、そこまでよ。後はあたしの後、残ってたらもらってよ」
「わかったわ。本物よ、この人は。さあ、入れてもらうのに四つん這いになりなさい」
「四つん這い？ 正常位じゃないの？」
「後ろからやってもらう方が良いの。その方がママも手伝えるから」
居間の方では男達の歌声がずっと続いている。
つまり伯父を交えての宴会はずっと続いているようにご近所に思わせているのだろう。
娘っ子は結構手足が長く母親よりも背が高かった。
肉付きは母親ほどではないが、もう立派な女の体をしていた。
娘っ子は四つん這いになったが、母親は娘っ子のネグリジェを捲り上げるとパンティを下げた。
「サクラ、パンツを脱がないと入れられないでしょ、本当にこの子は」
「違うよ、脱がしてもらおうと思ったんだもの。
それが男の楽しみだって本に書いてあったもの」
「一体いつの時代のことを書いた本よ。
今はやってもらうんだから、ちゃんと準備しなきゃ」
そう言うと、母親は娘っ子のマンコにいきなり指を突っ込んだ。
「ひいっ！ な……何を」
「なんだ。まだそんなに濡れてないじゃないの」
「もう、ママったら、そう言うのはキスしたり胸を触られたりして、少しずつ濡れてくるもんじゃないの？」
「それも本の知識なの？
そんな悠長なことしててこの方のお道具が萎んでしまったらどうするの？
ちょっと自分で前をこすって急いで濡らしなさい」
「あのう……」
わしはようやく二人の会話の中に滑り込むことができた。
「……わしの持ち物はこの通り元気ですから、心配しないで下さい。
娘っ子のおそそはちょっと弄ればすぐ濡れるもんだし」