卒業-17
「ねぇ……もう少しだけ、我慢できる?」
あたしはタケシのそれから口を離して言った。タケシは息も絶え絶えに、コクリと頷いた。
彼も、あたしが何を望んでいるのか、既に承知しているのだ。
あたしは、手早くショートパンツをタケシの前で脱いで、彼の上に跨った。
手で彼の勃起を、既に濡れている自分の入り口に当てがった。
その様子を、タケシが見つめている。あたしと自身が結合するさまを確認している。
あたしは、それを見せつけるように、腰をゆっくりと下ろしてやった。
「ん、んむ……あ、ああ……奥まで、入ったわァ……」
「信じられない……僕が、ショウコさんの、中に……」
「フフ、すっごく、硬くて、熱いのが、あたしの、中に、入ってるわ」
タケシはそれ以上は話すことが出来ないという感じで、ただ呻いている。
あたしは、硬直のかたちを楽しむようにまだ動かないでいた。
動くと、すぐにタケシが弾けてしまいそうだというのもあった。
あたしはタケシの両手をとって、自分のTシャツの中に入れ、乳房に触れさせた。
タケシの手が、あたしの乳房をギュッと握り返してくる。
それが気持ちよくて、腰を一度上から下に動かした。タケシの勃起があたしの粘膜を擦る。
タケシが歯を食いしばりながら、あたしの胸を強く揉みあげてくる。
もうあたしも我慢できなくて、二度、三度と腰を使ってしまう。
すると、ぐうっ、と力むような声が聞こえて、あたしの中でタケシが弾けた。
ドクン、ドクンと彼の勃起がしゃくり上げているのが分かる。
あたしは、それでもゆっくりと腰を動かし続けて、彼から搾り取ってやった。
「ホラ、今度は、タケシ君が、あたしを犯すのよ」
あたしは彼の前で寝そべって、股を広げ、広げた足を自分で抱えていた。
後ろで結んでいた髪を、今はほどいてまっすぐに下ろしている。
先ほどまで彼が出入りしていた穴はまだ広がったままで、白い粘液がはみ出ていた。
そのひどく扇情的な穴をタケシが見つめながら、あたしの上にのしかかってきた。
既に、勃起は回復している。
自分の勃起を掴んで、あたしに再度それを突きこもうとしていた。
あたしはその様子を、足を抱えたまま眺めている。
優しい性格をかなぐり捨てて、今だけはただのオスになってしまっているようだ。
あたしはタケシのオスの顔に興奮し、欲情してしまっていた。
早く突いて欲しい。いやらしい穴をメチャメチャにして欲しい。
タケシの勃起が、入り口にあてがわれた。タケシがあたしに倒れこむように、腰を進める。
「ああっ!」
外という事も考えられずに、声が出てしまう。
タケシは技巧も何もなく、ただひたすら強くその勃起をあたしの中に叩きつけた。
駆け引きも何もない、タケシの強い想いと欲情があたしにも伝わってくる。
「ああ……あああ……イク、もうイクわ、タケシ! イカせてェ……!」
タケシの腰がさらに早く動いた。あたしの頭の中が真っ白になっていく。
あたしは知らずに下からタケシの腰に足を巻きつけて、両手で胴を抱きしめていた。
タケシの勃起が、あたしの奥をさらに何度か小突くと、あたしの体が震えだした。
「ああ、イク! 来てェ、タケシ……あああ、あああああ……」
奥に突きこまれた勃起が弾け、タケシがあたしの上に倒れこんだ。
あたしはその体にしがみつきながら、まだ体を快感で震わせていた。