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Twin's Story 2 "Bitter Chocolate Time"(改訂版)
【兄妹相姦 官能小説】

Twin's Story 2 Twin's Story 2 Twin's Story 2 Twin's Story 2

開店-1

 「おお!すごい客足!」ケンジが感嘆して言った。
 「ほんとだねー。」マユミも目を丸くした。
 ケネスの父親アルバート・シンプソンのチョコレート専門店『Simpson's Chocolate House』は、いつも賑やかな繁華街の中にあるビルの一階にオープンした。いくつもの花輪が立てられ、軒下には紅白金銀のリボンが揺れている。少し離れた位置からもその甘い香りが容赦なく鼻をくすぐった。
 「ケニーも感心にちゃんと働いてるな。」
 「え?どこどこ?」マユミが背伸びをして人混みの隙間から店の中を覗いた。
 「ほら、レジんとこ。」
 「ほんとだー。」
 ケンジとマユミは人の波に押されながらようやく店内に入った。ケンジははぐれないようにマユミの手をぎゅっと握っている。
 「わあ!もう夢みたい!この香り・・・・。」マユミがうっとりした表情で言った。
 「おお!来てくれたんか、二人とも。待っとったで。」出し抜けに二人の背後から声がした。ケンジもマユミも振り向いた。
 「やあ、ケニー。すごいじゃないか。この人だかり。」
 「お陰さんでな。時間あるか?この後。」
 「え?特に何も用事はないけど。」
 「そやったら、そこのテーブルに掛けて待っててくれへんか。わい、もうちょっとしたら時間できるよってに。」
 「い、いいのか?」
 「今ちょうどテーブル一つ空いたところやねん。」
 ケンジとマユミは促されるまま、窓際に置かれた三つのテーブルのうちの一つに向かい合って座った。
 しばらくして小太りの中年女性が二人のテーブルにやって来た。「お二人がケンジくんとマユミさんやね?」
 その女性はにこにこしながらテーブルにコーヒーのカップを二客置いた。「いっつもケニーがお世話になっとるんやてね?おおきにありがとう。」
 「ケニーのお母さん、ですか?」ケンジが思わず立ち上がり、恐縮したように言った。
 「始めまして。」マユミも立ち上がり、ぺこりと頭を下げた。
 「ありがとうな、開店早々来てもろうて。それに、去年の夏はケニーが三日もご厄介になったんやろ?ホームステイで。えらい迷惑かけしもうて・・・。」
 「とんでもない。ケニーのお陰で俺たち円満です。」
 「へ?どういうこっちゃ?」
 「い、いえ。あの、い、いろいろと気遣ってくれて、お、俺たちも、その・・・。」
 横からマユミが言った。「その時ケニーとはあたしも仲良しになったから、こうして日本に来て下さって、すごく嬉しいです。それにあたし、チョコレート大好物なので・・・。」
 「ほんまに?そらよかった。いっぱい利用してな。」
 「すみません、お忙しい時にお邪魔しちゃって・・・。」
 「かめへんて。しばらくしたらケニーが相手するよってに、もうちょっと待っててな。」
 「ありがとうございます。」
 ケネスの母親がそこを離れた。
 「もう、ケン兄ったら、自分でフォローできなくなるようなこと、言わないの。」
 「悪い・・・・。」
 ケンジは座り直してテーブルに載っていた商品メニューを広げ、テーブルの真ん中に置いた。「いろいろあるもんだな、チョコレート・・・。」
 「どれもおいしそう。」


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