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Twin's Story 2 "Bitter Chocolate Time"(改訂版)
【兄妹相姦 官能小説】

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拘束-1

 ケンジが目を覚ました時、身体に掛けられていたはずの毛布がなくなっていることに気づいた。プールから直接運び込まれたケンジは、練習用の小さな競泳用の水着を穿いているだけだった。そればかりか、自分がそのベッドに太いベルトで拘束されていることにも気づいた。「えっ?!」足首、太股、そして胸が固定されている。腕さえ動かせないほどきつく締め付けられていた。
 目を開けると、すぐ近くにアヤカの顔が迫っていた。今の異常な状況をケンジはすぐには把握できなかった。
 「海棠くん。」潤んだ目でケンジを見つめていたアヤカは、その唇をそっとケンジのそれに重ねてきた。ケンジは思わず顔を背けた。「な、何のつもりだ!アヤカ。」
 「私、あなたをモノにしたいのよ。海棠くん。」そして、ためらうことなくアヤカは着ていたモノを全て脱ぎ去り、ケンジの前で全裸になった。「あなただけが、私になびかないなんて信じられない。他のオトコが私を抱きたくてたまらない顔をしてるっていうのに。」
 そう吐き捨てるように言うと、アヤカはケンジの胸に跨がり、手で頭を押さえ、無理矢理自分の顔に向けた。「そうよ。女子のみんなが抱かれたいって思っているあなたが、私に興味を示さないなんて、許せないの。」
 「な、何を勝手なこと言ってるんだ。どけ!俺から降りろ!」
 バシッ!
 アヤカの平手がケンジの頬を直撃した。「降りない。降りないから!」そしてアヤカは甘ったるい声を作って続けた。「こんないいオンナ、抱きたくないの?気持ちよくなりたくないの?海棠くん。」
 「お前なんか、抱きたくもない!お前のハダカ見たって興奮しもしないし!」
 「へえ、そうなんだ。じゃ、試してみよっかな。」アヤカは一旦ケンジの身体を離れ、彼の穿いていた小さく食い込んだ水着に手をかけた。「こんなに小さな水着・・・はみ出しそうだよ。いやらしいよね。挑発してるとしか思えない・・・。」アヤカは自分のバッグの中から小さなナイフを取り出した。
 「な!何をするっ!」ケンジは身の危険を感じて少し怯えたように言った。
 「大丈夫よ。私、殺人のリスクは犯さない。それより私といいコトしよ。」アヤカはそう言ってナイフでケンジの穿いていた水着の両脇を切り離した。ケンジのペニスが解放され、次第にその大きさを増してきたのをアヤカは見逃さなかった。
 「やっぱり興奮してんじゃん。オトコってホントに単純。」
 「・・・・・・・・。」ケンジは言葉もなく、唇を噛みしめてその屈辱に耐えた。
 「そうそう、ご家族に今日は遅くなる、って知らせとかなくちゃね。」アヤカはそう言っていつの間にか持ち込んでいたケンジのバッグをあさり始めた。「あったあった。」アヤカはケンジのケータイを取り出し、ディスプレイを開いた。
 「な、何をする気だ!」
 「メールするんだよ。えーっと、ご家族のアドレスは、っと。」アヤカはしばらくキーを押し続けた。「あ、マユミでいいか。海棠くんの妹、かわいいマネージャーさん。」
 「や、やめろ!マユを巻き込むな!」
 「『マユ』って呼んでるんだー。いいなー兄妹って。」アヤカはキーを押し終わり、ディスプレイをたたんだ。「それに、単に遅くなるってメールしただけ。巻き込んでなんかいないじゃん。」アヤカは笑った。

 合宿中のマユミは、夕食の片付けを終えて、学校の離れにある安普請の合宿所の自分の部屋に帰ってきたところだった。
 「あれ?ケン兄からメール。」
 マユミはケータイを開けた。『今日は遅くなる。友だちの家に泊まるから心配しないで。』
 「え?」マユミは胸騒ぎを覚えた。「友だちの家に?泊まる?どういうこと?」
 「マユミー、お風呂入ろ。」部屋の外で仲の良いもう一人のマネージャーの声がした。
 「う、うん。すぐ行く。」
 どうしてケンジは帰りが遅くなることを自分に伝えたのだろう。しかも大会前に友だちの家に泊まったりしたことなど、今までに一度もなかったはずだ。マユミはケンジからのメールに、何か強い違和感を感じた。


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