第一章 卑劣な罠-21
「ううむ、いい締め付け具合だ……これは堪らん」
亀頭の先から根元までを快美に締め付けてくる柔らかな肉布団。
それが、少し動くだけでキュッ、キュッ、と瞬時に反応してくる。
大村は、細い眼を徐々に色欲で濁らせながら腰を使いはじめた。
「あっ、うっ……だめ……そ、そんなに……動かないで……」
大村が腰を引くたびに、鋭く張った亀頭のエラが絡みついている膣肉を引っかき、また、押し込まれてくるときは凄まじい圧迫感と共に膣肉を甘美に揉み上げてくる。
その、リズミカルに行われてくる一連動作が、とてつもない愉悦の波をつくり、それが激烈なウネリとなって美優の肉体を揉みこんでくるのだ。
「はっ、あっ、うっ……んくっ……いやっ」
美優は、うろたえたように声を戦慄かせた。
小柄な体だが、筋肉質の尻をダイナミックな動きで振りたくる大村。
差し伸ばした両手で、揺れている美乳をギュッと掴んでは引き絞るように揉んでいく。
肉と肉のぶつかり合う音が、狭い室内にけたたましく鳴り響いた。
「ああっ……あっ……んん……んんっ」
バチンバチンと激しく腰を叩きつけながら、大村の細い腕が仰け反る美優の上半身にまきついていく。
唇を吸われ、蛭のような舌に口腔をまさぐられながら美優は酷く喘いだ。
「ふふっ、ずいぶん乗ってきたな。ほら、後ろを向いて四つん這いになれ。尻のほうからたっぷりと甚振ってやる」
大村に促され、上気しきった裸体をゆっくりと動かしながら四つん這いのポーズをとっていく。
大村は、従順な人妻の牝犬ポーズを見やりながらニヒヒッと勝ち誇ったように笑った。
「すごくスケベなポーズだよ、奥さん。私のチ○ポに突かれたマ○コが、口を開いたままダラダラと汁をこぼしながらヒクついている。可愛らしい肛門までもがヒクヒクしてるよ」
「ああ……お願いします、そんな恥ずかしいこと言わないで」
敗北を知らされるような言葉だった。
これほど屈辱的なことされながら、快楽にあっさりと負けて感じてしまうなんて……美優は、自分の中にある淫蕩の血を呪った。
「うっ……」
大きな尻をグッと掴み上げながら、大村がズブッと女の源泉を貫いてきた。
布団の生地をギュウッと握り締め、美優は感情にまかせて背を反った。
上体を直立させたまま、大村がクイッ、クイッ、と腰だけを振ってくる。
パチン、パチン、と一定のリズムで音を奏でていく男女の結合部分。
美優の尻が、叩きつけてくる大村の腰に合わせて僅かな動きを見せている。
美優本人にはまるで自覚がなかった。
とてつもない悦びを知ってしまった肉体が、無意識のうちに勝手な行動を取りだしていたのだ。