避妊具タイム-2
マユミは出し抜けにケンジに抱きつき、彼を下にしてベッドに押さえつけた。
「えっ?マ、マユ?」
「研究熱心なケン兄に倣って、あたしも観察。」
「え?な、何を?」
マユミはケンジの下着を一気に脱がせた。
「すごい、ケン兄、知識を熱く語ってたくせに、ここは元気なままだよ。」
「あ、あんまりじっくり見ないでくれよ、マユ。」
「あ、出てる出てる。透明で粘り気のある尿道なんとか液。」マユミは面白そうにケンジのペニスの先端に指を当てて、分泌されていたその透明な液をぬるぬると塗り広げ始めた。
「ああ、あああっ!」ケンジは喘ぎ始めた。
「感じる?ケン兄。」
「マ、マユ、目的が違う、あああっ!そ、そこ、敏感なんだっ!」
マユミはケンジのペニスをいきなり咥え込んだ。
「マユ、マユっ!」ケンジは慌ててマユミの頭を両手で押さえ、口をペニスから放させた。
「なに?ケン兄、もっとしたい。もっとぬるぬるにしてあげるよ。」
「あ、あのな、マユ、」ケンジは身体を起こしてマユミの両肩に手を置いた。「ぬるぬるにしてくれるのはありがたいんだけど、」
「うん。」マユミはベッドに正座をしてケンジを上目遣いで見つめた。
「ゴム着けた時、内側がぬるぬるだと外れやすいだろ?」
「そっかー。」
「それに、俺、もう十分おっきくなってるから、早く着けさせてくれないかな。」
「わかった。」マユミは笑顔で言った。「着けて。」
「よし。じゃあ、ちょっと待っててくれよ。」
ケンジはベッドから降りて立ち上がり、机の上のコンドームの箱を開けて、プラスチックの袋をひとつ取り出した。
「ねえねえ、ケン兄、」
「なんだ、マユ。」
「着けるとこ、見せて。」
「ええっ?」
「どうやって着けるのか、あたし知りたい。」
「そ、そうか?」
ケンジはマユミに向き直り、天を指して硬くなったペニスにコンドームを被せ始めた。「こうして、先端をつまんで被せたら、根元に向かって巻きを広げていくんだ。」
マユミはケンジの手の動きを熱心に見つめていた。
「これでよし。」
「おお!手際いいね。ケン兄いつの間にそんなに上手にできるようになってたの?」
「そりゃ、お、男はこれくらいできなきゃ。」
「まさか、」マユミはケンジを下から見上げるようにして睨んだ。「あたし以外のオンナとセックスしてるんじゃ・・・。」
「マユ、俺の愛を疑うのか?」ケンジは腰に手を当てて言った。
「それ、浮気してる男が口にする常套句だよ。」
「おまえが俺のことを信じてないなんて、俺、情けないよ。」
「それも。」
「あのなー、マユ、いいかげんにしろよ。」ケンジは笑いながら全裸のままベッド上のマユミに飛びかかった。「そういうひねくれたやつは、こうしてやるっ!」
ケンジはマユミが唯一身に着けていたショーツを乱暴に取り去った。
「きゃー。」マユミは笑いながら悲鳴を上げた。
マユミを仰向けにベッドに押し付け、ケンジは彼女の身体に覆い被さった。
「マユ・・・・。」
「ケン兄・・・・」
二人はそっと唇を重ね合った。