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王様じゃんけん
【幼馴染 官能小説】

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キングサイズのベッドの上で<後編>-6

処女は妊娠しないなんて都市伝説を信じているわけじゃない。
これでも一応女なんだから、危険日か安全日かくらいは把握している。
何より初めての時くらい、愛する男のそのままを感じていたいだけだ。

「い、いいの?」
「ん…… ちゃんと大丈夫な日だから…………」

私がそう言うと、隆はゴクリと一度喉を鳴らしては、
大きく両足を拡げさせ先端を当てがいはじめた。

「あっ…… そ、その前にっ…………」
「うん?」
「私…… その…… 初めてだから………… 痛くしないでね?」
「……………………えぇ?」

私の言葉を聞くや隆の動きがピタリと止まった。
そっと顔をあげ、訝しげに私の顔を見るも、
真剣な目で見つめ返す私を見ては慌てた様子で腰を引く隆。

どこかで見た光景に少しばかり不機嫌になる私。
ユイの言っていた通り、隆もまた私が初めてだなんて微塵も思っていなかったようだ。

「な、なによ? そんなに私が初めてなのが不満?」
「ふ、不満なんてっ そうじゃなくて…………」
「経験豊富で導いてくれるとでも思った? ふんっ! お生憎様っ!」
「ちょ…… そこまでは思ってないって…………」

ふて腐れる私を見て、少しばかり慌てる隆。

「だ、だからその…… なかなかさせてくれなかったの?」
「そうよっ! べ、別に焦らしてたとかじゃないんだからっ」
「そうならそうと…………」
「な、なによっ し、処女だから我慢してって言えとでもっ?」
「うっ…… いや、確かにそれはそれで言いにくいよな…………」
「当たり前でしょっ ばかっ」

私はそう言うと、赤く染まった頬が恥ずかしくて、
プイッとそっぽを向いた。

「ごめん…… でも姉ちゃん………… なおさら俺でいいの?」

私の頬に手を置いては不安げにそんな事を聞く隆。

私は軽い溜息をつくも、にっこりと微笑んでは隆の首に腕を巻き、
その身を引き寄せながら、そっと唇へとキスをした。

「ホント馬鹿ね? 私に何を言わせたいの?」
「い、いやっ…… そういうわけじゃ…………」
「あんたじゃなきゃ……」
「え?」
「隆に抱かれたいから、私はこうしてここにいるのよ……」

その言葉を聞いて、やっと隆が私に微笑んだ。


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