愛しき圭都-2
「恥ずかしくない。とっても素敵だ。圭ちゃん、もう、してほしくない? オチンコ愛撫してほしくない?」
「……」
「気持ちよくなかったの? 言ってごらん」
「気持ちいい…」
澄みきった高音は初体験を迎えた少女を連想させた。
「愛撫してほしいんだね」
「して」
愛しい愛しい女のオチンコをふたたび口に含んだ。
「あんっ、あんっ、いやっ」
圭都は泣き出しそうな声を上げた。舌を使ってベロベロしていると、熱い泉が零れてきた。唾液と混ざり合う。オチンコの先から女性の蜜液が出てきているのだ。
口と一緒に指も使う。右手で玉袋の裏側を撫でて、左手の指一本をお尻のあわいに差し入れた。
「あんん、あんん、いい、いきそう、あぅん、いきそう、あああ、いく、いく、いく」
泣き声が入った高音域の喘ぎ。目を閉じている顔は痛々しい少女のようだ。ふいに少女の顔に恍惚が浮かぶ。
僕の口の中に女の愛液がどばっと流れ込んできた。わずかに香ばしい。成長期の少女の蜜だと思った。
離れの間で圭都を愛してから一週間経った。この一週間はとにかくヒヤヒヤしていた。妻の真理子に知られたら、僕は坪井家から追い出されるだろう。圭都が妻に告白すれば絶体絶命。高校二年の紀彦も妻の側につく。三人に非難されれば、養子の基郎さんは敗残の将にもなれず、即刻追放である。
だが幸いにも、圭都は秘密を守ってくれている。純粋な乙女に救われた思いだった。事実に重きを置けば圭都は男性。しかしまったく男に見えない。あどけない少女そのものだ。その神秘性はとても素敵だ。圭都を大切にしたい。
八月の土曜日、吉祥寺の街に湿り気を含んだ熱波が降り注いでいた。午後12時45分、僕は駅前の喫茶ルノワールで人待ち顔。鏡に映したわけじゃないけど、たぶん人待ち顔。どきどきしながら、井上圭都を待っていた。午後1時に待ち合わせなのに、店の入口に目線を送ってばかり。時間の流れを遅く感じた。
午後1時5分、圭都は現れた。緊張しているのか。伏し目がちの表情で席に向かってきた。
ミニ丈の白いワンピースから伸びている足はすらりとしていて美しい。白ワンピの上にフェミニンなレモンイエローの半袖シャツを羽織っていた。