新人リョウタ君-1
「リョウタ君、それ終わったら、ちょっと店長室に来てちょうだい」
店の奥から現れたまりあ店長はキッチンとフロアをザッと見渡すと、クルー達ひとりひとりの顔を見てニコッと微笑むと“お願いね”と奥に戻っていった。
「やったな!童貞よ、さらば」
リョウタは先輩達に小突かれる。クルーの中で未だに童貞なのはリョウタだけ。
「今日のまりあさん・・・」
「ああ、いつも以上に・・・」
「ぶるんぶるんっ」
3人のクルーが胸の前で抱えるような仕草をして揺らし、笑い出す。
「乳輪、見えてたろ?」
「えっ、マジ!?」
「アハッ、リョウタの奴、もうチンポ、ギンギンにしてやんの」
「意外とデカイ?」
「デカイぞ、これ・・・」
「・・・リョウタ、早く行かないと搾られるぞ」
背中をポンッと叩かれて、先輩達にいいようにからかわれていたリョウタはそそくさと手を洗い、キッチンを後にする。
「失礼します、リョウタです・・・」
店奥のワンフロアにあるロッカールームと店長室は、移動式の簡易間仕切りが置かれているだけで、声など筒抜け。覗こうと思えばいつでも覗ける。
「どうぞ」
まりあ店長の素っ気ない返事にドアを開ける。面接の時に一度だけ入った場所。飾り気のない部屋に置かれた大きなデスクで、まりあは広げたファイルを熱心に見ていた。
「そこに、座って・・・いい子にしててね」
ファイルから顔を上げたまりあがリョウタの股間をチラッと見てふふっと笑い、唇を舐めてファイルを閉じた。
「リョウタ君、仕事には慣れた?」
「はい・・・あ、たぶん・・・」
まりあ店長はデスクを回り、リョウタのすぐそばでデスクに寄り掛かる。170を越える長身で10cmオーバーのハイヒールを履いた脚はスラリと伸び、スーツの黒いスカートから垂れるガーターベルトに、引っ張られるように留められた黒いストッキングのせいで、白い太腿が艶かしい。
「この2、3日、ミスが多いのは慣れのせいかしらね?」
「え、いや、あの・・・」
リョウタは膝に手を載せ、背筋をピンっと伸ばして椅子に座っていたため、股間の膨らみはともかく、その膨らみが時折びくびくと震えるのを、まりあはあからさまに見下ろした。