成り行き-10
「ひゃあぁぁあんっ」
熱い舌にべろりと舐められて快感に背中が反り返る。
「んあっあぁっ……と…おるぅっ!」
私は亨の頭に手をやり、髪をぐしゃぐしゃにして更に秘部を押し付けた。
気持ち良い気持ち良い気持ち良い気持ち良い。
私の頭の中はそれだけがぐるぐる回る。
口からは喘ぎ声と涎が溢れ、目からは火花と涙が飛び散った。
「ああぁあっんあぁっ!」
ダメダメダメっ!
「いやぁっ!ああぁぁアアーーーー!!」
快感が爆発して躰が硬直しながら痙攣する。
平たく言えば呆気なくイッたのだ。
信じられない……私、イキ難い体質なのに舐められただけでイクなんて。
「ぁあぁ……はぁ……ぁ……」
焦点が合わない視界でぼんやりと天井の電気を見つめる。
涙越しに見える電気はキラキラ光っててとても幻想的。
「詩〜緒」
その光が影に遮られ、優しく涙を拭かれた。
「……馬鹿……」
何だか悔しくて憎まれ口を叩いてしまう。
それを聞いた亨は吹き出した。
「詩緒姉、昔っから恥ずかしいと怒るよな」
亨は私の頬にキスを落とすと自分の服を脱ぎだす。
「……研究室に籠ってるクセに……良い身体ね」
手を伸ばして引き締まった腹筋を撫でると、亨はくすぐったそうに笑った。
「だって、僕チャリ通だもん」
「へ?」
チャリ通って、アンタの大学、山ひとつ越えた所にあるじゃない?!
「日々の山越えの成果です……って、ただ金が無いだけだけどね」
服を全部脱いだ亨は私に覆い被さって、私の躰をぎゅうっと強く抱いた。
「詩緒ん中に入りたい」
亨は腰を動かして存在を主張している肉棒を擦り付ける。
なんかさっきからどさくさに紛れて呼び捨てにされてるけど……ま、いっか。
「ん……キて」
私も亨の体に腕を回して未だにヒクついている淫口を擦り付けた。
亨が自分の肉棒に手を添えて、私の淫口をくすぐるようにした後、ぐっと腰を進める。