パンドラの匣-8
「お、おぶえっ……!」
ユイは目をつぶったまま、苦しいのか少し呻き声を上げた。
眉間に皺が刻まれて、困ったような表情をしている。その表情が、俺の情欲をそそった。
ユイの口内に、半分ほど俺のものが入った。これ以上は、難しいかもしれない。
その半分を、俺は腰を使って出入りさせる。ユイは呻き声を上げ続けている。
半分入れると、ユイの頬がぼこりと膨らみ、抜くと彼女の口内の唾液と共にズルズルと俺のものが彼女の唇から出てゆく。
ユイが歯を立てないように、必死に口を開けているのがいじましくもいやらしい。
そして、彼女の口内粘膜を堪能するのも、そろそろ限界だった。
「おい、そろそろ、出すぞ……!」
俺がそうユイに声をかけると、彼女は俺のものを急いで口から出してしまったのだ。
このタイミングで、と俺はやり場のない怒りを抑えこむのに必死だ。
ユイは相当苦しかったのか、ハァハァと息を荒くしている。
やがて呼吸を整えると、言った。
「……ここから先、まだしたいですか?」
「ここまで来たら、止められるものか…!」
「じゃあ、ユウジさんのお家に、泊めてください」
「何?」
「ユウジさんの部屋でなら、わたしに何をしても、いいわ」
ユイには何かが隠されていた。
彼女の顔には何らかの決意がにじみ出ていた。
その迫力に俺も圧倒される。そして、俺ももうここで自分を止めることができない。