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セックスに関して消極的なメグが自らこうしてフェラしてくれることに愛おしさを感じる。
ゆっくり頭を前後に動かすメグ。
メグは八重歯があって、それがチャームポイントなんだけど、これをしてもらう時にたまに歯が当たって痛いときがある。
それにメグのフェラは、今までヤってきた女の中で正直一番ぎこちなくて下手なのだ。
だが、気持ちがこもっていればテクニック云々は後から付随してくるもんで、今日のは今までで一番気持ちよく感じた。
メグのフェラで、イきそうになったことはないけど、今日はヤバい。
発射寸前で俺は、彼女の頭をそれから引き離すと、脇を支えて立ち上がらせた。
「メグ、もう挿れるから」
「え……ここで?」
「もう俺、限界」
そう言ってメグの身体を壁に向けさせると、俺は脚をかがめて一気に突き上げた。
「……ああっ!」
爪先立ちになって必死に壁に置いた手に力を入れたメグ。
少し苦しそうに呻くのは、バックが苦手だからかもしれない。
メグにとってバックは、内臓が押される感じがして苦しいらしい。
だから彼女はいつも正常位ばかりを好んでしてきた。
「苦しいか?」
動かす前に心配になって訊ねてみる。
でも、メグは首を横に振って
「平気……」
と言うだけ。
声のトーンでなんとなく無理をしているとわかった俺は、そのまま彼女に言い聞かせた。
「正直に言えって。お前が気持ちよくなんねえと俺も満足できねえんだから」
「それは……あたしもおんなじ……」
「?」
言ってる意味がわからず首を傾げていると、メグはゆっくり後ろを振り返った。
「陽介は……、いつもあたしに合わせてくれて、自分を後回しにしてくれるでしょ? あたしが経験浅いから、いつも自分で手一杯だけど……たまには陽介の思い通りにして気持ちよくなって欲し……あんっ!」
メグの言葉を最後まで待たないまま、俺は彼女の腰を掴んでさらに自分の元へ寄せた。
後ろを振り向いたままのメグの唇にもう一度キスを絡ませる。
糸が引くくらい、激しく求めるように。
そして、ピチャピチャと唾液を絡ませてからゆっくり顔を離すと、メグの耳元で囁く。