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調子に乗った俺は、さらに羽衣のショーツを一気に剥ぎ取り、膝の裏を掴むとそれをさらに思いっきり左右に割り開く。
薄い陰毛で覆われた秘所が、明るい部屋の下にさらけ出されると、広瀬の生唾を飲み込む音がやけに響いた。
「羽衣のここ、触ってねえのにもう濡れてんな」
大陰唇のあたりに生えている毛が、湿り気でくっついているのを発見した俺は、意地悪くククッと笑ってやった。
いや、そういう俺の下半身も見事に反応しているわけだけど。
羽衣が、「もう止めて」と訴えるように涙を流しながら俺を睨みつけている。
でもな、ここまできて止めるバカがどこにいる?
お前のその涙で潤んだ面が、広瀬と俺をどんだけ挑発しているのか。
「ほら、広瀬。どこに挿れるかわかるか?」
俺が広瀬にそう訊ねると、奴は少し逡巡してから、ゆっくり羽衣の脚の間に近寄り、濡れぼそった割れ目にいきなり中指をズブリと埋め込んだ。
「あんっ」
広瀬の指が、羽衣の中に入っていくと、たまらなくなったのか、彼女は上擦った声を上げた。
「すっげ濡れてる……」
広瀬が驚いた顔で羽衣を見下ろすと、彼女は両手で顔を覆って、恥ずかしさを隠した。
そのヤラシイ顔見せてやんなきゃ意味ねえだろ。
俺は、羽衣の手首を掴んで火照る顔を露わにしてやる。
潤んだ瞳と少し下がった眉がさらけ出され、それがやけに色っぽく映り、俺をさらに欲情させる。
「羽衣もこうして見ればめちゃくちゃ色っぽいな。そう思うだろ、広瀬」
普段見ない羽衣のトロンとした顔を見て出た言葉は、冗談めかしていったつもりだけど、本心だった。
色づいた頬に、俺の唾液で濡れた唇は半開きになって小さな前歯がチラリと覗いて。
正直、ここまで俺を変な気持ちにさせるとは思わなかった。
俺が、このまま羽衣をめちゃくちゃにしてやりたい……。
しかし羽衣が求めていたのは、やはり俺じゃなくて広瀬であった。
羽衣は潤んだ瞳を揺らして、広瀬を捉えると、
「広瀬……お願い。キスして……」
と懇願していた。
広瀬は仰向けになった羽衣の髪を一撫でしてから、食いつくように羽衣の唇を重ね始めた。
ピチャ、ピチャ、と唾液が絡まる音が何とも卑猥で。
時折羽衣の唇から漏れる、
「んっ……」
と言ういやらしい吐息が、広瀬に火を点けた。