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突然の展開に、置いてけぼりになったのは広瀬だった。
奴は呆気にとられたまんま固まっている。
そんな広瀬のアホ面がなんだかおかしくて、俺はにやついた顔を奴に向けながら、
「アッチの方も羽衣にレクチャーしてもらえよ。女の身体のことは女に聞くのが一番だろ?」
と言い、ブラジャーのホックを外してやるのだった。
すかさず羽衣が俺を振り返ってギロリと睨みつける。
あー、こういう顔もそそるねえ。
「ちょっと、陽介! 悪ふざけもいい加減に……」
羽衣の文句を最後まで聞く余裕のなかった俺は、すかさず羽衣にキスをしてやった。
すでに歯を磨いたのか、羽衣の口の中はやけにヒンヤリと感じた。
そんな羽衣の口の中を味わうように舌を絡ませてやる。
ゆっくり歯列をなぞり、触れるか触れないかの強さで羽衣の前歯の裏をそっとなぞってやると、羽衣は、
「んっ……」
と、悩ましい吐息を漏らしていた。
さらに俺はブラジャーをたくしあげ、羽衣の胸を剥き出しにする。
白い乳房につんと尖った乳首がなんとも可愛いらしくて、吸い付きたくなる。
コイツはどんな声で鳴くんだろうか?
俺が手のひらで、その先端を円を描くように優しくこすり出すと、
「やっ……」
と、やや苦しそうに眉間にシワを寄せながら身体をくねらせていた。
刺激により、一層固くなる乳房の先端。
もっともっと羽衣が狂っていくのが見たくなった俺は、今度はわざと広瀬に見せつけるように羽衣の脚を広げさせた。
「ほら、広瀬見て見ろよ。これが本物だぞ」
俺は、ブラとお揃いのレースがたくさんついたショーツをずらして中身を剥き出しにしてやった。
「やあっ! 陽介、やめて! 広瀬っ見ないで……!」
羽衣の身体が目一杯抵抗し始める。
よく考えたら当然か。仲良くバカやってた友達の前でこんな恥ずかしいとこ見られてるんだから。
でもな、そうやって抵抗されると余計に煽られるってのがわかんないのかね。
俺はニヤリと羽衣に笑いかけると、力ずくで彼女を仰向けに寝かした。
今の状況を飲み込めないままの広瀬は、ただ羽衣の脚の間の性器だけを呆然と見つめていた。