男同士タイム-3
「聞いてくれるか。ケンジ。」ケネスはケンジの肩に手を置いた。
ケンジはケネスと並んでベッドの端に腰掛けた。
「びっくりせんといてな。実はな、健太郎はおまえの子やねん。」
「な、何だって?!」ケンジは思わずケネスの顔を見た。
「わいの血液型はAB。マーユはおまえと同じO型や。ほんで、健太郎の血液型もO。」
「そ、それって、どういう・・・。」
「おまえ、マーユとの別れの晩に彼女と最後のセックスをしたやろ?」
「あ、ああ。」
「マーユはその時、丁度排卵の時期やってん。」
「えっ?あの時・・・・・。」
「そやけどな、健太郎の妹の真雪はA型なんやで。」
「え?」
「おもろいことにな、あの双子の赤んぼ、それぞれ父親が違うねん。」
「そ、そんなことって・・・・」
「マーユはな、おまえとわい、どっちの子を産むか迷うてたんや。おまえとの最後の晩の前の日、わいはマーユとセックスした。っちゅうか、マーユはわいを押さえつけて、無理矢理中に出させたんや。その時の子が真雪。」
「ほんとなのか?そういうこと、ほんとに起こりうるのか?」ケンジはおろおろして言った。
「『異父双生児』っちゅうんやって。マーユの二つの卵子にケンジとわい、それぞれの精子が一つずつ入り込んで、その二つの受精卵がいっしょに育ったっちゅうわけやねん。」
ケンジはいきなりベッドから降りて床に土下座をした。「すまんっ!ケニー許してくれ。そんなこととは知らずに、俺!ケニー、済まない!」
ケネスはケンジの頬を両手で包み込み、顔を上げさせた。
「何も謝ること、あれへんて。そもそもわいとマーユはその時まだ結婚してへんかったんやからな。それにわい、かえってほっとしとる。」
「え?」ケンジは少し涙ぐんでケネスを見上げた。
ケネスはケンジの腕を掴んで立たせた。「マーユをおまえから譲り受けた時にな、彼女の中にあるおまえへの想いも、いっしょにもろうた。それはある意味、わいも望んでいたことや。ケンジを忘れてわいのことだけを想てくれ、なんて酷なこと、マーユには言われへん。」
「そ、それは・・・。」
「マーユの中にお前への想いを残したまま、わいはマーユと結婚したんや。そやからな、その証である健太郎も、当然わいは自分の子として、育てるつもりや。」
「ケニー・・・。」
「真雪といっしょに生まれてきたんや。健太郎かてわいとマーユの子やろ?」
「それは、そうだけど・・・。」
「そやからわいは、さっきお前の出した液を飲ましてもろたんや。わいの中におまえの種を取り込めば、健太郎は正真正銘わいの子になるやろ?」ケネスは笑った。
ケンジはケネスの目を見つめた。「ケニー・・・」
「もし、おまえが今、後ろめたい、思てるんやったら、わいの頼み、聞いてくれるか?」ケネスは微笑んだ。
「え?」
「わい、おまえのその逞しい胸にぶっかけたい。」
「いいぞ。ケニー、思う存分かけてくれ。」
「そうか。ほな、いくで。」ケネスはケンジをまた仰向けにして、腰のあたりに跨った。そしてケンジのペニスを自分のものといっしょに掴んで激しくしごき始めた。
「あ、ああああ!」ケンジも喘ぎ始めた。
「ううううっ!」ケネスも呻いた。
「ケ、ケニー、俺、も、もう・・。」
「イくんか?ケンジ。ええで。わいも、んんんっ!」
二本のペニスから大量の液が噴き出し始め、それはケンジの胸に容赦なくかけられた。
ケネスはケンジの身体に倒れ込んだ。放出された液が二人の身体を密着させた。そして二人ははあはあと荒い呼吸を繰り返した。
「ケ、ケニー・・・・。」
「おおきに、ケンジ。わい、満足したで。」ケネスはケンジの耳元で囁いた。
「ごめんな、俺だけ二度もイっちまって・・・・。」
「かめへんて。」
「今度やるときは、俺、おまえの飲むから。」
「無理せんてもええ。」ケネスは笑った。