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夕焼けの窓辺
【その他 官能小説】

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第2話-9

吸い寄せられるように、圭輔は英里の肩に口付けた。
その部分が、圭輔の唇の感触が、今まで触れられたどこよりも熱く英里には感じる。
「足、開いてみて…」
圭輔の口が、また英里にとっての魔法の呪文を紡ぎ出す。
その言葉に、何故だか彼女は逆らえない。
恥ずかしい、こんな部分を好きな人の前で晒すなんて耐え難いほど恥ずかしいのに…
無意識的に、英里は自ら足を大きく開いた。
圭輔は英里の顔に手を伸ばすと、今まで掛けていた眼鏡をそっと外す。途端に、英里の視界はぼやける。
机の上に眼鏡を置いた後、圭輔は再び彼女の秘所に手を伸ばした。
両手で割れ目を開き、中の媚肉があらわになる。
後ろで英里を抱えている圭輔に、正面から見られているわけではないのに、恥ずかしさのあまり呼吸が辛い。
堅く勃った突起は、包皮が剥けて、紅い肉芽が少し顔を覗かせている。
視界がはっきりしない分、粘膜の赤が妙に印象的に映り、そのグロテスクな様子に、英里は思わず目を逸らしたくなる。
圭輔は、指に愛液を絡めて、包皮で肉芽を擦るように、上下させる。慣れていないまま、ここを直接弄ると、逆に苦痛しか与えかねないと思ったのだった。
あまりの刺激に、英里は甲高い嬌声を上げる。子宮の奥が、鈍く痛む。
そのままそこを弄り続けながら、ゆっくりと彼女の蜜口に指を差し込むと、びくりと英里は肩を震わせた。
誰も、自分ですらも通ったことが無い、自分の中へ進む道を、彼の指が突き進んでいく。
1本指を奥まで沈み込ませると、軽く出し入れを続ける。
「…痛くないか?」
「だ、いじょうぶ、です…」
得体の知れない感覚が少し彼女に恐怖を与えたが、必死にそれを堪えた。
「つらくなったら、すぐ言えよ」
今なら、まだ、引き返せる。ギリギリの境界線。
圭輔は慣らすためにさらにもう1本の指を、彼女の中に挿入する。
「あっ…」
自分の体に生じた更なる違和感を、英里は不安げに受け止める。
「大丈夫だから、力抜いて…」
肉芽を愛撫して英里の気を紛らわせつつ、彼女の中の指を軽く出し入れする。
初めは違和感しかなかった英里の体に、むず痒いような感覚が走る。
「くぅっ、あぁぁ…!」
痺れる程の鋭い肉芽の刺激、緩やかな快感を与える膣への刺激…二つの感触に英里は翻弄される。
「わ、私、何だか…体が変です…」
2本差し込んでいた指をくの字に曲げて、圭輔はある部分を軽く擦る。
そこに触れられた瞬間、英里の中から何かが噴き出しそうになる。
「変な感じ、か…もう少ししたら、良くなるから…」
「あっ…、はい…」
英里は、素直に頷いた。彼に身を委ねると決めたのだから、彼を信じるしかなかった。
圭輔の指が触れる度、まるで体がどこかへ行ってしまいそうな快感が突き抜ける。
自分の体が、自分のものではないようだ。こんな感覚、知らないのだから。
ふと、英里は腰の辺りに堅い感触を感じる。
それは、圭輔の欲望の塊だった。
何かを認識すると、英里は恥ずかしくて少し腰を浮かして前にずれた。彼の一物に当たらないようにすると、その行動に気付いた圭輔が、英里の腰を掴んで、再び後ろに引き戻す。
結果として、さらに密着してしまうこととなった。
「あ…っ!」
「英里がこんなに乱れてくれるから、俺も我慢できなくなった…」
眼鏡を掛けていない英里にはぼんやりとしか映らなかったが、圭輔は照れているように見えた。
こんな自分でも、彼が喜んでくれている。
そう思うと、今までの羞恥心も若干和らいで、英里の胸に嬉しさがこみ上げてきた。
「英里、こっち向いて…」
「えっ…」
「挿れたいんだけど…怖い?」
英里はソファから立ち上がって、圭輔の方を躊躇いがちに振り向いた。
薄暗い部屋の中に、彼女の白い肢体が浮かび上がる。長い黒髪との対比が美しい。
太腿の間から愛液が滴り、上気した頬、乱れた姿の英里。その視線の先に自分の姿があると思うと、圭輔は今すぐにでも押し倒したい衝動に駆られる。
「怖くないって言ったら嘘になりますけど…その先が知りたいです。教えて下さい、先生」
「だから、今は先生じゃないって言ったのに…」
苦笑しながら、英里を自分の上に跨らせる。
「英里だけに、教えてやるから…」
英里の体に、鋭い痛みが走る。
顔を顰めた英里に気付いていたが、圭輔は無言で自身を進めていく。
長引かせた方が痛みは継続すると思ったからだ。
圭輔は苦痛に歪んだ英里の顔に唇を寄せて、薄く開いている彼女の唇を塞ぐ。
指で解した程度では、初めての彼女にはやはり辛いようだった。
「んぅぅ…」
ぎちぎちと、無理矢理秘肉を抉じ開けられるような鈍痛。その痛みから気を逸らすために、英里は自分から激しく圭輔の唇を求めた。
圭輔は彼女の細い腰を掴んで、一気に腰を突き上げた。
「いっっっ…!」
痛みのあまり、一瞬英里は絹を裂いたような声を発してしまうが、すぐに息を整える。
圭輔にあまり心配を掛けたくなかったのだ。
「もう少しだから…」
「はい…」
こんな時でも必死に笑顔を作る、そんな英里の姿が圭輔は愛おしかった。
十分に濡らして準備をしたつもりだったが、彼女に無理を強いてしまったのが少し心苦しい。
ゆっくり、しかし確実に彼女の中を突き進んでいく。
…そして、圭輔の物が、英里の最深部を突き上げた。
「あぁっっ!!!」
脳天を突き上げるような痛みに、びくんっと英里は背中を弓なりに反らせて、一際高い声を上げた。
汗ばんで額に前髪が張り付いた圭輔の顔を、ぼんやりとした思考と視界で、虚ろな瞳の英里が見つめる。
英里は、何故だか、涙が零れた。
「…痛かったよな、ごめん…」
英里はゆっくりと顔を左右に振る。
「違うんです…痛みじゃない。わからないんですけど、何だか涙が止まらない…」
圭輔は英里の体を柔らかく抱き締める。


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