投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ビーマイベイベー!
【性転換/フタナリ 官能小説】

ビーマイベイベー!の最初へ ビーマイベイベー! 9 ビーマイベイベー! 11 ビーマイベイベー!の最後へ

ビーマイベイベー!-10

「ふぅん……あと、もうひとつ聞いておきたいことがあるんだけど」
「なんだよ」
「シノブ、わたしの事、好きよね?」
「えっ……? 何を言い出すんだよ、そんな突然」
「わたしがシノブに告白してからだいぶ経つけど、シノブから好きって言ってもらった覚えがないの」
「……そういうのって、いちいち言うことじゃないだろ」
「シノブがそういう人間なのは知ってるけど、それでも、一度くらいは……」

 わたしは、言いながら何故かとても悲しい気持ちになってしまって、少し声を詰まらせてしまう。
 もしかすると、いつか彼がわたしから去っていってしまうかもしれない。
 そんな事をふと想像してしまった。

「ちょっと、なんだよ急に……もう、分かったよ。トウコの事が、好っ……好っ……」
「…………」
「…………改めて言うとなると、なんか照れちゃうな」

 シノブは少しはにかみながら、頭を少し掻いて、照れ隠しをしているようだった。
 無骨で不器用な、でも優しい男だ。そういう彼の、これが精一杯なのかもしれない。
 わたしは思わず何かが込みあがってしまって、向かい合わせの彼に抱きついてしまう。

「ちょっと、苦しいよ……離せよ」
「ねぇ、もうひとつ聞いておきたい事があるんだけど……」
「な、なんだよ……」
「わたしの体で、もうオナニーとかしてみた?」
「なっ……! し、してないよ、そんなこと!」

 彼を、というか、わたし自身の体を抱き寄せながら、わたしは少々おかしな気分になっていた。
 シノブは眼を大きく広げて、少し顔を赤くして、わたしの恥ずかしい質問を否定した。
 抱き寄せているわたしの体は、とても柔らかくて抱き心地が良い。


ビーマイベイベー!の最初へ ビーマイベイベー! 9 ビーマイベイベー! 11 ビーマイベイベー!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前