精霊達の談笑-4
「しょうがねぇだろ?バリーは西の大陸産まれだ」
アースは苦笑して頭の中でバリーを自分の隊に入れてもらおうと画策した。
「つうか、1人で帰れよ」
キアルリアが冷たく言い放つ。
「カイザスまでの道のり、無事じゃ済まない自信がある!」
デレクシスは胸を張って威張った。
「威張るな、馬鹿王子」
「じゃあ、王子もゼビア見学行こうよ〜」
「いいのかい?」
「もちろん。護衛は任せてよ、一応魔法士ですから〜」
精霊人3人はワイワイと城内に戻って行く。
『ククゥ?(噂の魔法学校行くかな?)』
『キュィ(そりゃね、エンの実家があるし)』
『クェ(へぇ、そうなんだ?)』
『ピ(魔力の合う子が居るといいなぁ)』
精霊達はそれぞれの定位置に陣取ってこれからの事に思いを馳せるのだった。
ー精霊の談笑・完ー