狼さんは心配性。(注意、性描写あり)-1
* ルーディ狼バージョンの獣姦表現がありますので、苦手な方はご注意ください。
ルーディは、ラヴィが最高に可愛い事を知っている。
小柄で愛くるしい見た目は、好みのド真ん中。
健気で優しい性格。
何より、ルーディが人狼と知っても受け入れ、「つがい」になってくれた。
俺のラヴィは、世界一可愛い。
毎日ニヤニヤが止まらない。
ただ問題は、それに他の男も気付き始めたという事だ。
前髪が短くなり、ラヴィの印象は大きく変わった。
可愛い顔がはっきり見えるようになり、頬の傷も化粧でほとんど目立たない。
しかし、ラヴィ自身が明るくなったのが、何より大きい。
二人で出かけたりすると、ラヴィを振り返って眺める男がよくいる。市場のおじさんが、やたらとオマケしてくれる。
けれど、どうやらラヴィはモテている自覚がないらしい。
お店の人は、単に親切なのだと思っているし、振り返られている事にも気付かない。
一度、それを言ったら、気のせいだと笑われてしまった。
「だって私、小さい頃から男の子には意地悪されてばかりだったのよ。よく追いかけられたし」
(それは……好きだから構いたかったんじゃ……)
そう思ったが、ルーディは口をつぐむ。
他の男からの視線に気づいて、余所見なんかされたくない。
(ラヴィは俺だけの!)
独占欲が、満たされる。