桃色遊戯-2
小さな愛玩動物を思わせるような、無防備な寝顔。赤ちゃんのようにつるつるした肌が、ほんのりピンク色に染まっている。
首筋から続くその襟元は大胆に大きく開き、深い胸の谷間と白いレースの下着がのぞいている。
「わあ、ミチの胸ってやっぱり大きいね。いちばん小柄なのに、うらやましいなあ」
サヤカがミチのそばで膝をかがめて、冗談ぽくミチの胸に触れ、驚いたように声をあげた。
「ちょっと、なに、すごい柔らかいんだけど。ふわふわで気持ちいいよ」
「うっそ、どれどれ」
ナツミも真似をしてミチの胸にそっと触れる。
「うわあ、すごい。あたしのと全然ちがうよー。ねえ、ユカリも触ってみなよ」
わたしも雰囲気にのせられて、同じように胸の素肌の部分に触れてみる。下着からこぼれ落ちそうに豊かな胸。まるで吸いつくような感触があり、ふわふわしているのに弾力があって気持ちいい。
ずっと触っていたくなるような、不思議な感覚。
「……ねえ、悪戯しちゃおうか」
ナツミが意地の悪い目をして、ミチの身体に手を伸ばした。酔っているのか赤い顔をして、静かにミチのシャツのボタンを外し始める。わたしはびっくりしてナツミの手をつかんだ。
「ちょっ、ナツミ、なにやってんの?」
「いいじゃん、ちょっとだけだって」
「面白そうじゃない、やっちゃえ、やっちゃえ。ユカリ、こんなときだけ真面目ちゃんなんてつまんないよ?」
「ええ? でも……」
そう言われると、それ以上なにも言えなくなる。サヤカがきゃあきゃあと嬌声をあげ、ナツミはクスクスと笑いながらミチのシャツの前ボタンを全て外してしまった。ひらひらとしたレースが幾重にも縫い付けられた可愛らしい下着。その正面についている小さなホックにナツミが指をかけると、弾けるように白くて豊かな胸が露わになった。