最期の落陽-1 男たちは握手を交わした。 海の向こうに沈みゆく夕日。 少年の目には、それは最期の落陽かもしれない。 けれど青年には、繰り返される螺旋のなか。 それぞれに異なる感慨を抱き、今日と言う日が終わる。 そして彼らに明日は来ない。 だから、堅く。 哀しいほどに、堅く。 男たちは握手を交わした。