若き富田林氏、制裁の時-1
すまん…
なんか興奮してしもたわ。しゃーけどにいちゃんがオレのとっておきの必殺話を茶化すからやで。
何言うてんねん!にいちゃんが悪いんやんか!オレが一生懸命しゃべってんのに茶々ばかり言うてからに。
そやろ!そうちゃうんかいな。なんやねんな一体、にいちゃん何様のつもりや!オレがワザワザやで…この富田林亀太郎がワザワザやで…も、もうええわ。オ、オレ、なんか虚しなってきたわ…
(少しの間)
えっ?泣いてない泣いてない、泣いてないて。泣いてないっちゅうてるやんか!ひつこいなあ。そんなんオレがソッポ向こうが後ろ向こうがオレの勝手やんか、放っといてや………ふっわぁ〜〜〜、ねむ〜、なんかメチャねむ〜!にいちゃんがしょうもないこと言うからなんか眠たなったわ。
こ、こんなことで、こんなしょうもないことで、この富田林亀太郎が泣くかいな…
しゃーから覗きこみなって!ちゃうちゃう。ちゃう言うてるやんか!これはあくびしたからや!泣いてるんとちゃうって。しゃーからこっち見んといて言うてるやろ!怒るでホンマ!にいちゃん、オレをしばらく放っといてくれへんか。
(少しの間)
えっ?にいちゃんにいちゃん、そんなん謝らんでええよ。オレ泣いてないし、それにそんなつもりで言うたんちゃうし。
ええてええて、そんなんせんでも。頭上げてえな、そんなんしてもうたら富田林亀太郎的にも困ってまうがな。にいちゃんホンマ堪忍してぇ〜な。
(少しの間)
ありがとうな…
ん?しゃーから『ありがとう』て言うたんやんか。何辺も言わしなや、かなんにいちゃんやなあ。ああ恥ずかし。
えっ?続き聞きたいって?そうかあ、そんなに良かったか♪でもにいちゃんゴメンな、この話の続きは無いねん。まっつんの弟が解った時点でこの話は終わりなんや。
え―――、そんな訳ないてか?しゃーないにいちゃんやなあ、ホンだらサービスで続きしゃべるけど、もう、途中の茶々は嫌やで………
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