lecture-3
「『何て』っておまんこの毛のことだけど」
「恵子!何てことを言ったんだ。そんなことを言ったら、すんなりとは結婚を許してくれないぞ!」
「大丈夫よ。その話をしたら、両親とも凄く新司さんに興味を持ったみたいよ」
「へっ!」
「反対に、エッチなことを隠す方が信用できないんじゃないかしら。だからいつものエッチな新司さんでいいのよ」
「いつものって?そんな訳にもいかないだろ」
いつもの新司は、恵子に会えば挨拶替わりに隙を見ては乳首を触り、パンツに指を入れたりするので、さすがにそれを両親の前ではできない。
「大丈夫よ。あたしと結婚するんならいつも通りで。それと今日は両親の言う通りにしてね。少し吃驚するかもしれないけど」
「吃驚って何だよ。脅かすなよ…」
いつもの豪胆な新司はすでにどこかに消えていた。
「それはナイショ。会ってからのお楽 しみよ」
新司とは正反対に、恵子はウキウキした表情を浮かべた。
新司が何か言おうとした時に、恵子が数軒先の家を指差して言った。
「あそこがあたしの家よ」
心の準備が整っていない新司はそこで立ち止った。しかしウキウキしている恵子は、それに気づかずに歩みを進め、にこやかに自宅門扉の呼び鈴を押そうとした。
が、その瞬間恵子の動きがピタリと止まった。恵子が動きを止めたのは、遠くの方から聞こえてくるお馴染みの声がしたからだ。
『あああ、イク、イク、イク〜、ああああああ、ああああああ』
(えっ?ま、まさか!)
恵子は一瞬そう思ったが、忠と美弥子ならあり得ると思い直した。しかし、いくらどスケベでもセックスしながらの出迎えはあり得ない。恵子は一瞬で蒼白になった顔を新司の方へ向けた。
幸い、それどころでは無い新司には、美弥子の絶頂の声は聞こえなかったようで、恵子はホッと安堵した。しかしホッとした反動で逆に恵子はムッとなり、少し怒ったような表情を浮かべて呼び鈴を連打しだした。
『ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン』(早くチンポ抜け 〜、エロオヤジ〜)
「け、恵子…」
恵子の異常な行動に驚いた新司は、ケイコに恐る恐る声を掛けた。が、恵子は鬼気迫る表情を浮かべて呼び鈴の連打を止めなかった
『ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン』(早くまんこ閉じろ 〜、エロおんな〜)
「恵子!恵子さん!」
オロオロする新司。
『ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン』(あたし抜きで楽しみやがって〜)
これが一番の恵子の本音だった。