社長室での淫事-3
平手で尻を叩かれると、痛みと共に妙な疼きがじわじわと広がる。心はどうであっても、回数を重ねるうちに体だけはきちんと反応するようになってしまった。
『あいつのときみたいに……』毎回同じことを責められ続ける。入社したばかりの頃の、たった一度の社内恋愛。イベント準備で真夜中までこの本社ビルに彼とふたりで残っていた。帰り際に、どちらからともなく軽く抱き合ってキスをした。それをたまたま戻ってきた社長に見られた。彼は即刻解雇され、マヤは「そんなに男が欲しいなら俺が面倒を見てやろう」という滅茶苦茶な理屈で、本社ビルに来るたびに社長の慰み者にされるようになった。
社長は入社した当初からマヤのことを狙っていた、という噂を後から聞いた。どうにかして自分のものにするチャンスをうかがっていたのだ、とも。何が真実なのかは、マヤにはわからない。わかったところでこの現実が変わるわけでもない。
逃げ出したい。逃げ出せない。父親は早くに亡くなり、母親はマヤが就職したのとほぼ同時期に特殊な治療を必要とする病気で入院し、毎月馬鹿高い医療費が必要だった。他に頼れる親戚も兄弟もいない。母親を見捨てることもできない。今のこの会社の給料だからこそ、なんとかやっていくことができている。転職すれば収入が半減するのは目に見えていた。
社長はそんなマヤの事情を知っている。絶対に逆らわないことを知っている。
マヤはスカートも下着も全て脱ぎ捨て、全裸になって床に這いつくばった。毛足の長いじゅうたんにハイヒールが転がる。四つん這いになって頭を低くして尻を突き出し、軽く両足を開く。
「お願いします……」
声が震え、涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。社長が立ち上がり、ズボンを下ろして剥き出しになった下半身をマヤの尻に押し付ける。大きく勃起したペニスの尖端が膣の入口に突き立てられる。
「あぁっ……!」
「いつもながら締まりがいいな……ほら、これがいいんだろ?」
社長がマヤの腰を抱えあげるようにして、一番奥まで一息に貫いた。ずん、と衝撃が走る。そのまま膣内をぐりぐりと掻きまわされる。頭がくらくらして、何も考えられなくなる。ただ、体の芯がペニスの動きに連動するように熱を発し続ける。もっと刺激を与えて欲しくて、両足がぶるぶると痙攣する。