隠し撮り、様々-2
忠はビデオカメラをむき出しの股間に向けながら、恵子に近づいていった。
「お、お父さん、恥ずかしいよう」
そう言った恵子の表情は興奮で上気していた。
「恵子、ワザとパンツを穿いていかなかっただろ」
「そんなワケないでしょ、あたしが慌てて出たのはお父さんのせいよ」
恵子はニヤニヤ笑う忠をギロリと睨んで立ち上がった。
「でもそのお陰で、今もここが興奮してたんじゃないのか?」
忠は自分の体で恵子の股間を隠しながら、その部分を指でニュルリとなぞってニヤリと笑った。
「えっ?」
恵子は忠にそう言われて一瞬呆けた表情を浮かべた。しかし聡明な恵子は忠の言っている意味を直ぐに理解した。
「う〜ん、そう言われればそうかも。今おまんこを開いた時にゾクゾクって凄く感じちゃったわ」
「ははは、それはいいな。お母さんにもここで放尿ポーズをさせよう」
「いいかも!でもクセになりそうよ、これからは会社にはノーパンで行こうかしら」
恵子は楽しそうに答えた。
忠の影に隠れてハンカチで股間を拭くと、忠を前にして恵子は階段を降りた。階段の下で忠と別れると、恵子だけ待ち合わせ場所の改札の前に向かった。
恵子が改札の前に着くと同時に、一人の男が改札から出てきた。忠は恵子が嬉しそうに手を握ったその男をじっと観察した。
「結構イケメンじゃないか。恵子は美弥ちゃんに似てメンクイだな」
自分自身をサラリと持ち上げた忠は、結構冷静な自分に驚いた。昨日までだったら恵子の恋人が現れたら、きっと心穏やかには居られなかったはずだ。それが一晩にして自分の意識が変わったのだ。
それは娘の恋人と同じ様に、自分も娘とセックスをしたことで、独占される嫉妬心が無くなったからだと気がついた。それどころか、同じ穴を共有した者として、新司に親近感が湧いてきたようだ。この後、美弥子の穴を共有すれば、さらなる親近感が湧くはずだ。
二人は楽しそうに話をしながら忠の前を通り、並んで階段を上がっていった。一瞬恵子が目配せをしたので、忠は上着で隠したビデオカメラを恵子の尻に向けて、二人の後を付いていった。二人の会話が聞こえてくる。
「しかし凄い格好だな」
新司は恵子のむき出しの太ももをチラリと見て言った。
「えへへ、久しぶりに会うからエッチな新司さんにサービスよ」
「久しぶりって、先週も会って中身もたっぷり拝まして貰ったじゃないか」
新司は苦笑いを浮かべた。
「あら?今日は見たくないの」
「ご両親に挨拶が終わってからだ。まず気にいって貰わないとな。これでも緊張してるんだぞ」
「新司さんなら大丈夫よ。父も母も会えるのを楽しみにしているわよ」
「ホントか?」
「ええ、本当よ。それはそれは楽しみにしてるわよ。父のソワソワした気持ちが身近に感じるほどよ」
恵子が妖しく微笑んだ。
「それが本当なら少し気が楽になったよ。ようやく綺麗な足を楽しむ余裕が出てきたかな」
新司はそう言って、恵子の足をまじまじと見つめた。その時、恵子の格好が下から無防備だったことに初めて気づき、自分が思ったより緊張していたことに苦笑いを浮かべた。
しかし、その新司の苦笑いが一瞬にして固まった。恵子の後方を窺った時に、不審な男が居ることに気づいたのだ。その男は自分の手元を隠すようにして、恵子の後ろを付いて階段を上っている。男の手元をよく見ると、腕に掛けた上着の下からレンズが覗いているじゃないか。男は恵子の股間に気を取られていて、新司の変化に気づいていない。
「おいっ、お前!何をやってるんだ!」
「えっ!」
新司は不審者に向かって怒鳴った。もちろん不審者というのは恵子の父の忠だから、当の忠も驚いたが恵子も驚いた。