女王様の命令は絶対です <前編>-2
「んっ…… 姉ちゃんの口の中………… あったかい……」
頬をすぼめ歯を立てないように顔を上下に動かしながら、
右手で袋を優しくほぐす私。
申し訳なさと気持ち良くしてあげたい一心の私は、
どうやらいつのまにかこっちの方は上達したみたいで…………
「だ、駄目だって………… そんなにしちゃすぐ………… くっ……」
息を荒げながら腰を震わす隆を見ては、
焦らすように唇を外す私。
「やんっ まだ駄目っ! もっと気持ち良くさせたいよ…………」
「だ、だって………… 姉ちゃん上手すぎだよ……」
その言葉を、喜んで良いのかどうか複雑な気持ちの私。
だってこれでもまだ一応私は処女なわけで、
隆が喜んでくれるのは嬉しいのだけれど、
あんまれ褒められるとはしたない女だと思われてそうで……
「ね、姉ちゃん? その…… よかったらまた胸で…………」
「ん………… いいよ?」
そう言いながら私はブラウスのボタンを外すと、
ゆっくりとブラを上げては、胸の谷間に隆のそれを挟んだ。
「あぁっ…… すげぇ………… やらかくて気持ちいいっ…………」
両手で胸を抑え込んでは、身体を動かし隆のそれを刺激する。
フレンチファック──通称パイズリと言うヤツが隆は大好きみたい。
初めて教わった時はさすがにかなり恥ずかしかったけれど、
隆の気持ち良さそうな顔を見てたら、そんなのどうでもよくなってしまった。
「隆…… 気持ちいい?」
「んっ………… すごい…… 気持ちいいよ?」
地に足を付けたまま、ベッドに倒れ込んでは目を閉じる隆。
すっかり身体の力は抜け、快楽のみを受け入れるようなその姿勢は、
今にもイってしまいそうだという合図でもある。
私は膝立ちのまま、必死で隆のそれを擦り上げていくも、
ふと、おもむろに立ち上がっては隆の胸元へと倒れ込んだ。
「ね、ねぇ? もう少しだけ体を上にあげて?」
「え? こ、こう?」
言われるがまま腰を上げては、少し奥の方へと体を移動する隆。
私はその上に、おもむろに体を跨らせると、
そっと腰を落としては、隆の股間へと濡れた下着を当てがった。