妄想とリアル-2
そして、カチカチに固くなったそれが現れると、あたしの身体の芯がジュク、と疼く。
あたしの取り乱す姿に欲情してくれて、それがたまらなく愛しい。
触りたい、けどそのための両手は後ろ手に繋がれて。
自ら望んだとはいえ、このもどかしさに気が狂いそうになったあたしは、すぐさま広瀬の前にひざまずいてそれを口に含んだ。
「羽衣、俺バイト帰りだから汗くせえぞ」
広瀬の言葉通り、汗が染み込んだペニスは、酸っぱい匂いと味がした。
でも、構わない。とにかくこの淫らな自分を見て欲しくて、広瀬のこれが欲しくて頭がどうにかなりそうだった。
剃り落とされたあたしの陰毛が太ももに張りついていたけれど、あたしが膝をついて頭を前後に動かすうちに、パラリと落ちた。
亀頭の割れ目をなぞるように丁寧に舌を這わすと広瀬の腰が一瞬退ける。
広瀬の弱点を知っているのはあたしだけ。
その優越感に浸りながらジワジワ攻めていく。
抜くときは少し吸い上げながら、深く口の中に入れる時は、たっぷり唾液をしたたらせ、なるべく口をすぼめて狭くして。
広瀬が悦ぶならどんなことでもしてあげたい。
チラリと上目で彼を見れば、ブルブルと身体を震わせ、懸命に快楽の波をこらえようとしている。
それを見ると余計に興奮してきて、気付けばあたしの太ももは愛液でベットリ汚れて剃り落とされた毛が張り付いていた。
「羽衣、俺ダメだ……」
苦しそうな顔をする広瀬を見てあたしはまばたきを二回する。
まるでそれが合図だったかのように、広瀬はあたしの口の中で果てた。
あたしの口の中で一度果てた彼は、今度こそあたしを引き連れ一緒にシャワーを浴びた。
綺麗に洗い流されるあたしの陰部に勢いよくシャワーがあてられた。
「んあっ!」
「お前、濡れ具合半端ねえぞ……」
そう言って広瀬は後ろからあたしを抱き締めてクレバスを行ったり来たりする。
覆われていた陰毛が全て取っ払われてより感覚が鋭くなった気がする。
「やあ……っ、あっ、イ、イク……」
広瀬は、あたしの首筋を執拗に舐り、シャワーを全開にすると、迷わずあたしのアソコにあてて動かす。
でも、機械的な刺激じゃなくて彼に触れて欲しい。
縛られて身動きとれない自分のもどかしさに卑猥な言葉が自然と口に出た。