相 愛 傘-1
まだ幼かったあの頃
僕と君
別々に傘を差し
肩を並べながら歩いていたね…?
***
昔から
雨は嫌いだった
太陽の下
元気に駆け回る君を
見ているのが好きだったから…
今でも雨は
好きじゃないけど
あの頃
二つだった傘が
一つになって
君は僕の隣
寄り添いながら
『今日はお家でデートだね?』
『うん』
『でも私は、どこだって…一緒に居られたらそれでいいんだけどね…//』
無邪気な、笑顔を見せるから
たまには雨も悪くはないかもって
思えてしまうんだ