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子の味方は親のみ
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子の味方は親のみ-1

ある日、私は昔からの付き合いがある友人に呼び出され、近くの居酒屋へ行った。私の友人には妻と中学生の子がいる。彼の事は思えないほどに礼儀正しい青年だ。
居酒屋で酒を飲みながら友人は私に相談があると言ってきた。
まぁ友人の相談事を拒む事はできず、話を聞くことにした。

「で、相談ってなんだ?」
「あぁ実はな・・・俺の子供、学校でイジメにあっているみたいなんだ・・・俺は親としてアイツにどうしてやればいい?」
「そうだな・・・何があってもお前と奥さんは息子の味方でいてやれ。息子が疲れたって言ったら休ませてやれ。休んで、また歩きだそうとしたら背中を押してやれ、助けを求めてきたら何があっても守ってやれ。それが親の出来ることだ。」
彼の相談内容を聞いてこんなにもすらすら答えられるのには訳がある。


私自身中学生の頃にイジメを受け生活をしていたからだ。
しかも陰湿な精神的イジメだ。
彼とはその時、唯一の友人だった。
その時のイジメは苦痛の一言では言い表わせない。机に『死ね』『消えろ』などの言葉は当たり前、制服にペンキを塗られたり、ひどい時は人間としてでなくまるで雑菌の如く扱われ生活をしてきた。体も精神もボロボロ、学校の人間を信じる事無く心か壊れかけた私を助けてくれたのは私の両親だ。その時の父親の一言で私は救われたと思っている。
「無理するな。無理をして壊れてしまう前に俺や母さんを頼れ。そしたら全力でお前を守ってやる。」
中学生にも関わらず父親の胸にすがりつき、泣きじゃくったのを覚えている。その時の事もあるからだろう。私に彼が相談してきたのは、私は彼にこう言った。
「イジメを受けると学校の人間を信じる事ができなくなる。そんな時味方でいられるのは親だ。少なくとも俺の両親はそうしてくれた。」
「そうか・・・」
友人は私の言葉に短く返事をした。

 

しばらく居酒屋で友人と酒を飲み別れた。

私は思う同じ人種ましてや子供たちのイジメをなくすことが出来ずに民族紛争や戦争をなくすことができるのだろうか?

最後にこれを呼んでくれた人へ
もしもあたなに子供がいてイジメられていたら、守ってあげてください。子を守ってあげられるのは親であるあなただけです。子供の様子がいつもと違っていたらさりげなく手を差し伸べてあげてください。

他にも色々な話がありましたがまたの機会に・・・

 

END


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