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王様じゃんけん
【幼馴染 官能小説】

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名も無き王のささやかな企み-3

──間も無く○×商店協賛による二十連発打ち上げ花火が始まります──

うっすらと花火のアナウンスが耳に届くも、
そんな事もうどうでもいいくらい、私の身体はすっかり火照り上がっている。

「はぁっ…… やぁっ………… 隆っ………… んんっ……」
「夏樹姉ちゃん…… もっとよく顔を見せて?」

隆の指の動きに合わせるように、ビクビクと腰を震わせながらも、
ゆっくりと目を開け隆の方へと視線を送る私。
恥ずかしさのあまり上手く目を合わすことは出来ないけれど、
半開きの唇からは、否応無しに感嘆の嬌声が漏れてしまう。

「夏樹姉ちゃん………… 俺…… 姉ちゃんの事が大好きだよ?」
「んんっ…… ず、ずるいっ あぁっ…… こ、こんな時にそんな事…………」

その言葉に私の胸が大きく高鳴った。

気持ちいいから、イってしまいそうだから、
だからもうどうでもいいわけじゃない。
理性が、抑えられた余計な感情が飛びかけてるから、
だからこそ素直にその言葉を受け止められる。

「姉ちゃんさ…… イクの我慢してるだろ?」
「んっ…… そ、そんな事っ…… あっ…………」
「俺はさ………… もう、我慢するのやめたんだ……」
「えっ? あっ………… やぁっ…… そこっ………… 駄目っ……」

その瞬間、隆の指がスルリと下着の中へと滑り込んだ。

「んんっ…… だ、駄目だって………… あぁっ……」
「だからさ…… 姉ちゃんももう………… 我慢しないで欲しいんだ……」

すっかり開ききった花弁を上下させ、溢れる密で指を濡らしたかと思うと、
硬く突起したクリトリスを見つけては、撫でるように優しくそこを刺激する隆。

「夏樹姉ちゃん……」
「やっ…… そ、そんな動かしちゃっ…………」
「大好きだよ…………」
「んっ………… わ、私もっ…… す………… き……」

私がそう言って目を閉じると、
まるでそれ以上の言葉は必要無いと言わんばかりに、
熱い隆の唇がそっと優しく私を塞いだ。

濡れた私の唇を軽く甘噛みしながら、
まるで愛しさを注ぎ込むように、何度も唇を重ね合わせる隆。

(んんっ…… あ、駄目っ………… イ……っちゃう…………)

暗闇の中、激しい光に瞼の奥が照らされたかと思うと、
劈くほどの爆音を耳にしながら、隆の腕の中で果てていく私。

空の向こうでは、いつの間にか打ち上げ花火が花開いていた。


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