昼-9
「しょうがないじゃない、風邪ひいて寝込んでたんだから」
朝陽は缶ビールをカショッと開けてグビリと喉に流し込む。
「俺も」
丸出しの下半身をタオルケットで隠して催促する俺に、朝陽はもう1本ビールを取り出してホイッと投げた。
それをキャッチした俺だったが、今開けたらビールが吹き出す事が安易に予想出来たので開けずに棚の上に置く。
「?飲まないの?」
「中身吹き出すじゃねぇかよ」
朝陽はそれもそうか、とベットに座りビールを口に含んだ。
「ん」
そのまま俺に覆い被さって唇を合わす。
朝陽から流れ込むビールを喉を鳴らして飲み込むと、彼女は満足そうに唇を離した。
「……マズ……」
一度口に入ったビールは炭酸は抜けてるし、微妙に温いし美味いとは言い難い。
朝陽はケラケラ笑いながらビール無しの口づけをくれた。
朝陽とキスしながらボンヤリと考える。
今まで女と過ごしててこんなに穏やかな時間があっただろうか?
正に世界がピンク色に染まった感じ……人を好きになるとこんなに幸せになれるんだなぁ。
これで朝陽も俺の事を好きになってくれたら最高なのになぁ……まぁ、時間をかけるしかないか。
「朝陽〜脱いでよ」
自分だけ下半身丸出しが嫌で朝陽のキャミソールの裾を捲る。
「陽太も」
朝陽も俺のシャツを捲り、お互いにキスをしながら服を脱がしあった。
露になった朝陽の胸にしゃぶりつき、短パンと下着を一気に脱がす。
「あぁんっ陽太ぁ」
朝陽は俺の頭を抱いてねだるように胸を押し付けた。
俺はそれに応えるべく頂点を舌でこねくり回す。
「あっはぁっ良いっ」
空いた手を下に滑らせて淫らな口を探る。
クチュリ
「凄ぇ濡れてる」
「あぁん仕返し?」
いやいや、比較になんねえからコレ。
中指を中に入れながら親指でクリトリスを弄ると朝陽の躰が跳ねた。