インターバル、一家のエロい過去-1
次の日の朝、昨晩幾度も絶頂を迎えた恵子が起きたのは昼前だった。目が覚めて時計を見た恵子は慌てた。それもそのはず、今日は午後から新司を自宅に招いていたのだ。
三日前に美弥子と練った『乱交計画』の骨子は、『金曜日に忠を落とし、土曜日の午後に新司を招いて落とし、その夜をオールナイトで乱交をする』ことだった。これは偶然一致した恵子と美弥子の安全日の加減で、日延べをする事が出来ない決定事項だったのだ。
新司は午後の3時に来る。愛しい恋人が数時間後に来るのに寝ている場合じゃない。恵子には心の準備が必要だった。しかし、母である美弥子は、可愛い恵子にはゆっくり休息して貰いたかったので、恵子自身が起きるに任せていた。
何しろ、昨晩は父である忠を落とす大役をこなし、その後のセックスも恵子が2回、美弥子が1回と、恵子がメインだったので、美弥子の倍以上は絶頂を迎えていた。体の疲れは勿論のこと、気疲れも相当な筈だと美弥子は思っていたのだ。
昨日とは反対に、今から新司を落とすのは、美弥子が主であり恵子は従だ。なので、恵子には今晩の乱交のために、ゆっくり休息してもらおうと美弥子は考えていた。
美弥子は実際の新司を知らない。幾ら恵子から事前に情報を得ても、実際に知らない相手に対して綿密な打ち合わせは不要だった。
美弥子は自分の淫乱な嗅覚が臨機応変に対応し、必ず落とし所を見出す筈と気楽に考えていた。美弥子にとってセックスはそんな感じで楽しければいいのだ。
そんな事情で美弥子に起こされることなく、恵子は昼前に起きた。乱交の後でそのまま眠ったので全裸のままだ。
恵子の中に放出された忠の精子は、美弥子が吸い出して二人で味わった。その後、美弥子が入念に舌でお掃除してくれたのだが、昨日の余韻の残る股間に手を触れ、指の届く範囲で中を弄った。濡れた指を引き抜き匂いを嗅ぐと、それでも独特の精子の匂いがしたのでペロペロと舐めた。恵子は残りモノを味わったあとで、全裸のままで階下に降りていった。
恵子が居間を覗くと、忠と美弥子が雑誌大の数枚の用紙を見ながら口論していた。どうやら、どれを選ぶかで揉めているようだった。