兄妹以上、恋人未満-10
「ここはな、こうすると気持ちいいんだよ」
ケン兄ちゃんがぴちゃぴちゃと音を立てて乳首を舐めた。それは指とは全然違っていて、ねっとりして柔らかくて、わたしのパンティの中はシーツにまで流れ出そうなほどびしょびしょになった。
「あっ、ああっ……あの、あのね、もう、ミカのここ、すごいの、こんなになっちゃうの……」
膝を震わせながら訴えると、ケン兄ちゃんは確かめるようにじっくりそこを見て、嬉しそうにスカートとパンティを脱がせた。わたしの恥ずかしい液体を指ですくい取って見せつける。
「これ、ミカのだよ。なあ、俺の部屋に来て、いきなりこんなに濡らして……恥ずかしくないの?」
「はず……かしい……」
息があがる。声が震えてどうしようもない。ケン兄ちゃんの指が、足の間の割れ目をくすぐるようになぞる。指の動きに合わせて、ぐちゅぐちゅいやらしい音がする。
「恥ずかしいのにこんな濡れてんの? なあ。ミカ、ここに指入れたんだろ? 見せてみろよ、ちゃんと足広げて」
「えっ……」
「ちゃんと『はい』って返事しろ。ほら、やってみろって」
「は、はい……」
いつもとは別人のように厳しい顔をしたケン兄ちゃんの言葉に、わたしは昨日と同じように……その場所に指を伸ばした。陰毛を分けて、その奥にある穴のところに指を挿入する。中指で探りながら、ものたりなくて薬指も一緒に挿入した。昨日の映像を思い出しながら、体の中をずっと擦り続けていると、やっぱりもっともっと奥のほうに欲しくなった。
「あぁん……はぁっ……欲しいって思うの、この奥に、もっと欲しいって思うの……」
腰を浮かせて指を突き立てながら、ケン兄ちゃんに自分の恥ずかしい格好を見られている。そのことだけで、昨日の何倍も気持ち良く感じられた。喘ぎながら腰を振り、あの液体を垂れ流す。ケン兄ちゃんが冷やかな声で囁く。