6-1
夏輝はポニーテールをおろし、プールサイドのマットに立った。そして修平と向かい合った。
修平は夏輝の頬を両手で包み込み、そっと唇を重ねた。夏輝は小さくビクン、と身体を硬直させた。その拍子に二人の歯がぶつかりカチリと音がした。「ご、ごめん、」「いいよ。」
修平は口をとがらせて慎重に再び夏輝の唇を吸った。そしてそっと舌で彼女の唇を舐め始めた。
「んん・・・。」夏輝は小さなうめき声を上げた。そして彼女も舌を修平の口の中に差し込んだ。いつしかお互いの舌が絡み合い、二人の口から唾液が溢れ始めた。
夏輝は修平のシャツの裾を持ち上げた。修平は口を離し、夏輝の目を見つめながら自分でシャツを脱ぎ去った。修平の引き締まった上半身が露わになると、夏輝は今にも泣き出しそうな顔でため息をついた。「修平・・・。素敵、あなたの身体も。あたし、くらくらしちゃう。」
よっしゃあっ、と修平は思った。
「夏輝・・・・。」修平は夏輝のシャツを脱がせた。夏輝自身の手を取らせることなく、彼女のシャツを脱がせた。真新しい水色のブラジャーに守られた乳房を見つめていた修平は、堪らなくなって思わずその大きな手でブラ越しに二つのそれを握りしめた。「いっ!」夏輝が顔をゆがめた。
修平は思わず手を引っ込めた。「ご、ごめん、夏輝、痛かったか?」
「ちょっとだけ・・・・。ワイヤーが当たって・・・・。」
「ワイヤー?」
「いいの、後で教えるよ。外して、修平。」
「う、うん。」修平は夏輝の背中に手を回し、ブラのホックを手探りした。ホックはすぐに見つかったが、なかなか外すことができないでいた。夏輝が右手を背中に回した。そして修平の手を取ろうとした時、ぷつっ!ホックがはずれた。夏輝の乳房が解放され、ぷるん、と揺れた。修平はごくり、と唾を飲み込んだ。
夏輝は自分でブラを腕から抜き去った。修平は思わず彼女の身体をぎゅっと抱きしめた。
「ああ・・・修平・・・・。」夏輝がうっとりした声を上げた。
修平は夏輝の身体をマットに仰向けに横たえた。そして彼は露わになった夏輝の乳房をもう一度見つめた。白くて、丸くて、肉まんのようだ、と思った。修平は静かに口を近づけ、舌先で夏輝の左の乳首をちょっとだけ舐めた。
「んふ・・・。」夏輝が小さく言った。
「(『んふ』?)」修平は心の中で眉をひそめた。
今度は彼女の右の乳首を同じように舐めてみた。
「ひゃはっ!」
「(『ひゃはっ』?何だか様子が変だ。さっきケンジさんがミカさんのものを同じようにした時は『あん!』という反応だったはずだが・・・。)」
もう一度修平は右の乳首を舌先でちろちろと舐め始めた
「ひゃはっ!ひゃはははは!や、やめてくれっ!修平。く、くっ、くすぐったい!あははははははは!」
ガラガラガラ・・・。盛り上がりかけていた甘いムードが跡形もなく崩れ去ってしまった。
「お、おまえ、なっ!なんだよ!『ひゃはは』じゃねえだろ!雰囲気ぶち壊しじゃねえかっ!」
「し、しょうがないだろ!ほんとにくすぐったいんだから。あたしだってめっちゃ我慢してたんだからね。くくくく・・・。あはははは、あー、くすぐったいくすぐったい!」夏輝は自分の乳房を両手で乱暴にさすった。
「(な、何が違うんだ・・・・。)」修平は実際に眉をひそめて真剣な顔で悩み始めた。
「修平が子犬みたいにぺろぺろ舐めるからいけないんだ。ケンジさんみたいにがぶっといってよ、がぶっと。」
「『がぶっ』?ケンジさん、そんな勢いだったか?」
「とにかく、あたしにはがぶっ、でいいの。そっちの方がきっと感じるから。」
「わ、わかった。やってみる。しょうがねえなー、最初からやり直しだな。」
「最初?」
「キスだよ、キス。」
「ああ、それは感じる。修平のキスは好き。いい考えだ。」夏輝は唇を突き出して目を閉じた。
修平はちょっと呆れて一つため息をついた後、ゆっくりと夏輝の身体に覆い被さり、優しく唇同士を重ねた。「んんん・・・。」夏輝が甘い声で呻いた。「(よしっ!)」修平は再び手応えを感じ始めた。
ひとしきりキスを続けてとりあえずムードが高まってきたところで、修平は身を起こし、自分のデニムのハーフパンツを脱いだ。小さく張り付いた蒼いボクサーショーツの前は大きく膨らみ、その一部にはぬるぬるのシミができていた。
修平はひざまづき、夏輝の短いミニスカートをゆっくりと脱がせ始めた。彼女のショーツはブラとお揃いの水色のビキニだった。修平は次第に息を荒くし始めた。
「な、夏輝、きれいだ、おまえの身体・・・・。」
「嬉しい・・・・。修平・・・。」
「と、特にこの脚が・・・・。」
スカートを脱がせ終わった修平は夏輝の太股に手を当て、頬ずりしながら優しく撫でた。何度も撫でた。ずっと撫でていた。
「・・・そろそろきて、修平。」夏輝は両手を伸ばした。「え?あ、ああ、そうだな。」修平は静かに自分の身体を夏輝に覆い被せた。夏輝が両脚を広げたことを確認すると、修平は下着越しに自分のペニスを夏輝のショーツにこすりつけ始めた。