6-3
修平は赤い顔をして夏輝が正座しているマットに戻った。
「そろそろフィニッシュにしようよ。」夏輝がしおらしい表情で言った。
修平も夏輝と向かい合い、正座をして言った。「う、うん。でも、おまえ、今ので醒めちゃったんじゃ?」
「もう一回、な、なめなめしてくれる?」
「よし。わかった。任せろ。」
修平はすぐに夏輝の股間に顔を埋めた。そしてさっきと同じように谷間とクリトリスに舌を這わせ始めた。「あ、ああん、い、いいよ、いい気持ち・・・・。」夏輝もすぐに感じ始め、愛らしい喘ぎ声を上げ始めた。
修平はその行為をずっと続けた。すでに下着を脱ぎ去っている彼のペニスは大きく脈動し、勝手にのたうち回って手が着けられなくなっていた。
「しゅ、修平、も、もう入れて、そこにあなたのを・・・。」
「よ、よしっ、いくぞっ!」待ってましたとばかり修平はその言葉に即座に従った。彼は自分のペニスを手で掴み、夏輝の谷間にあてがった。そうしてゆっくりと挿入し始めた。「あ、ああああ、入ってくる、修平が、あたしの中に・・・あ、あああああ。」夏輝は独り言のように言って喘いだ。
間もなく修平の太いペニスが彼女の中に完全に埋め込まれた。「ううっ・・・。や、やっと入った・・・。」修平は大きくため息をついた後、静かに言った。「こ、これで・・・」そして彼は腰をゆっくりと動かし始めた。「んっ、んっ、んっ・・・・。」
夏輝の息が次第に荒くなっていく。修平の身体も急速に熱くなっていく。いつしか修平は盛んに腰を前後に動かし始めていた。
「あ、あああああっ、夏輝、夏輝っ!」
「修平、修平ーっ!」
「はっ!」修平はいきなり目を大きく開き、夏輝からペニスを抜き去った。ぬるぬるになったそれは、また跳ね上がって腹にべちっと当たった。「やっ、やばいっ!」
「ど、どうしたの?」
「こ、このまま出したら、おまえを妊娠させちまう!」修平は青ざめて言った。
「修平っ!あんたどうしていっつもいいところで水を差してくれるかなっ!」
「だ、だってそうだろ?今おまえの中に出したりしたら、俺、卒業してすぐ一児のパパになるんだぞ?いや、ケンタんちみたいに二児かもしんねえな。と、とにかく、そんなのまだ早いだろ?」
「ばか!いいの。今は。大丈夫な時期だって、さっきミカさんに言ったの、聞いてなかったのっ?」
「え?そうなのか?」
「あんた何にも知らないんだね。ほんとに、もっとオンナの身体のことを勉強しなよ。まったく。」
「そ、それならそうと、俺に言えっ!お、俺だってこれでも気ぃ遣ってんだ!」
「悪かったよっ!」
スタッフルームにはケンジとミカ、それに真雪、パソコンに向かっている龍もいた。
「遅いね、二人とも。」真雪が壁の時計を見ながら言った。
「確かに。」ケンジが言った。
「そんなに時間かけてやってるのかね。」ミカがコーヒーカップを口に運びながら言った。「若いからイっちまうの、早いはずなんだけどね。」
「若いから二度目、三度目に挑戦してるのかもしれないぞ。」ケンジもコーヒーを一口飲んだ。
「龍、おまえも早かったか?最初は。」ミカが訊いた。
龍はパソコンのキーを叩きながら言った。「初めての時は僕、コンドームの付け方がわからなくて、失敗したんだ。『マユ姉』の身体に触ることもなく出しちゃった。」
「そうだったか。」ケンジが笑った。
「真雪、どうだった?」
「可愛かったよ。『龍くん』の反応が。でも、あたしもよくわかってなかったからね。」
「で、無事成功したのは?」
「二度目。」
「え?」
「失敗した後、悔しくて再挑戦して、めでたく、無事に結ばれました。僕と真雪。」
「復活するの、早っ!」ケンジが言った。
「若いって素晴らしいね。」ミカが言った。
「でも、その時は、正直何が何だか、よくわかりませんでした。」
真雪が龍を見てくすっと笑った。