合コン-1
「響くん、楽しんでる?」
酔った女の子が腕を絡ませてくる。
両親が海外赴任している慎也は豪邸に一人暮らしだ。
女を呼んだり乱交パーティーまがいの合コンをしたりとやりたい放題。
俺もいつも呼んでもらって楽しんでる。
でも、今日はなぜか退屈だ。
「楽しいよ、なんで?」
女の子は胸の谷間を覗かせながら俺の腕に押し付けてくる。
「なんかぁ、心ここにあらずってかんじ?」
「そんなことないよ」
「おふたりさん、早く引いてねっ」
「ん、あぁ」
そうだった、王様ゲームの途中だったんだった。
「あ、俺が王様だ」
明が王様だったようだ。
「明くん、えっちなのはダメだよぉ?」
「琴音ちゃん、それはえっちな命令を期待してるってことかぁ?」
「あん、ちがうよぉ」
琴音と呼ばれた女の子は更に胸を押し付けてくる。
「響くんだったら、えっちなお願いも聞いちゃうけどねっ」
耳に時々唇がふれるくらい近づいて、そっと囁かれる。
「ふぅん、そう」
「1番が王様にキス!」
「えぇっ!」