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堕ちた天使の夜想曲
【ファンタジー 官能小説】

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天使に調教 *性描写あり-2


「あ、そうだ」

 一度身体を離したルーファスが、どこからか小さな瓶を取ってきた。
 蓋を開けると、かぐわしい花の芳香がのぼる。

「約束どおり、潤滑油を用意した」

 ルーファスが勝手に言った事で、頼んだわけでもなかったのに。

「錬金術ギルドの特製品だ。媚薬入りらしい」

 ぬめる液体が、すでに愛液を滲ませているそこへ、塗り込められ始めた。

「ひぁっ!」

 潤滑油をまとった指が、蜜壷になんなく埋められる。
 くちゅくちゅと、淫猥な音がたちまち聞え始めた。
 いっそう大きく音をたてようと、本数を増やした指が、そこを広げたりかき回したりと、せわしなく動き回る。

「ん、ん、はぁ……んんんっ!!」

 容赦の無い快楽に、意思とは無関係に腰が揺れ始める。
 それでも、膝裏に添えた手を離すのは許してもらえない。

「こんなに狭いのに、俺の指を楽に飲み込んでる……何本入ってると思う?」
「え?……は、く、ああっ!」

 答えようと、そこに意識をやってしまえば、それだけリアルに指の存在を感じてしまい、腰が砕けそうな快楽に身もだえる。

「あ……え……っと……さ、……さん……?」
「正解」

 ズルリ、と一度に指が引き抜かれた。

「きゃぁぁ!!!」

 衝撃に、思わず手を離してしまう。
 シーツを握り締め、ビクビクと身体を引きつらせた。

「は、はぁ……あ……え……?」

 さんざんかき回され濡れそぼっていた女陰から、じんじんと絶えがたい疼きが湧き上がる。
 充血し、ぷくりと膨らんだ肉芽や花弁も、いっせいに刺激をよこせと要求を始める。

「あ、あ、あ……熱いっ!や……ああっ!」
「へぇ、即効性だって聞いたけど、すごい効き目だな」

 のんきに観察しているルーファスへ、夢中で手を伸ばした。
 上体を引き起こされ、男の膝上に乗る形になる。
 綺麗に筋肉のついた肩にすがりつくと、髪や背中を優しくなぞられた。

「あっ、だめぇっ、あつい……あつくて……んっ!」

 唇を塞がれ、侵入してきた舌を絡まされると、もうたまらなかった。
 少しでも快楽を得ようと、跨っている男のももに、熱をもっているそこを擦りつける。
 胸も押し付け、固くなっている乳首がすりあげられる感覚に、愉悦をむざぼる。
 仰け反って喘いだ拍子に唇が外れ、唾液が口はしから滴り落ちる。

「ふぁっ……あ、ああ……」

 涙がぽろぽろ溢れてとまらない。

「お、おねがい……あ、ああ……」
「欲しい?」

 意地悪く尋られ、何度もこくこく頷いた。

「どうしても?」

 必死で頷く。

「ちゃんと言って」

「んっ、あ、ああ…………あついの…………だから……」
「だから?」

 肺が燃えているように、吐く息も言葉もあつくてたまらない。

「あ、あああっ……いれて……入れてっ!」
「よくできました」

 押し倒され、入り口に熱い塊が少しだけ押し込まれる。

「はぁ……あ、ああ……!」

 くわえ込んだそこが、より一層切なげなもどかしさを増す。
 媚薬に焼かれた、解け崩れた理性で、恥じも外聞もなく男の腰に足を絡め、泣き叫んだ。

「あ、ああ……!やだやだぁ!!お、奥……欲しい!」

 たちまち望みが叶えられ、硬い楔が奥まで打ち込まれる。

「ひ、ああああああ!!!!」

 こすり上げられた内壁が、淫らにヒクつきながら男を歓迎する。

「ああっ!ル、ファスさまぁ、ああ!」

 抱きしめられ、唇でも繋がりあいながら、キスの合間合間に何度もルーファスを呼ぶ。

「カテリナ……すごく可愛い」
「ふぁっ!あぁん!」
「どこが気持ち良い?」
「あ……はぁ……ぜんぶっ……いま、はいってるとこ……きもちいいっ……」
「へぇ、じゃぁここは?」

 子宮口の周囲。もっとも感じる部分を、激しく突かれた。

「ああああああああ!!!!!」

 昇りつめ、激しい快楽を貪る最中、続けざまに同じ箇所を刺激され続ける。

「やっ!らめぇっ!!イ、イッてすぐらのにぃ……っ!!」

 クリトリスも指で刺激され、絶頂から下ろしてもらえない。
 教え込まれた恥知らずなセリフを、何度も繰り返す。
 
 きもちいい。苦しいのにきもちいい。きもちいい。

 ルーファスが小さく呻き、中で果てるのを感じた。

「っはぁ……はぁ……あ……ああ……」

 熱い液体を注ぎ込まれながら、余韻にひたっていたが……。

「っ!?あ……え!?」
「いや、あんな乱れっぷり見たら、一回じゃ満足できない」

 埋め込まれたまま硬度を取り戻した塊に、また内部が押し広げられる。

「昼は清楚なのに、夜はこんなに乱れるって、理想的だ」
「そんなっ……も、無理……ああああ!!!」
「今度は玩具とかも、色々試してみような?」
「えっ!?やっ!いやぁぁぁ!!!」

 ああ、けれどきっと、言いなりになってしまうだろう。

 新しくくくり付けられた操り糸は、もう外れない。
 カテリナ自身が、望んでそれを撒きつけているのだから。




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