夜会に出席 *性描写あり-9
「っ!」
指が引き抜かれ、現実に引き戻された。
大きく足を広げられ、そこに熱い塊が押し当てられた。
反射的に逃げようとした腰は、しっかりと引き戻され、容赦ない侵入が始まる。
「くぅぅっ!!」
きつく瞑った目端から、涙が零れ落ちる。
「力を抜いて、深く息をするんだ」
涙を唇で吸い取りながら、ルーファスが囁くが、とてもそんな余裕はない。
押し込まれる灼熱が、狭い道を着実に支配していく。
鋭い痛みとともに、身体の奥で内膜が破けたのを感じた。
「あああっ」
処女の証である鮮血が、わずかな隙間から伝い落ちていく。
悲しんで、怒るべきなのに、そこはルーファスを引き込むように蠢いて、受け入れていく。
全部を飲み込むまで、長い長い時間がかかったように思えた。
「る……ふぁす……さまぁ……」
どうして良いかわからず、しゃくりあげながらルーファスを呼ぶ。
痛みに混ざって、淫らな快楽が湧き上がり、腰がゆらめいてしまいそうだった。
眩暈がしそうな背徳感は、壮絶な快楽になって、カテリナを堕としていく。
「ああっ…ふぁぁ……こんなことぉ……」
「お願いだ。今だけ、神じゃなく俺を見てくれ……」
耳朶を柔らかく噛まれながら、苦しげに懇願された。
その声が、さらに快楽へ追い討ちをかけ、思わず内部の男を締め付けてしまう。
「は…ぁぁ…ふぁっ!あっ!」
繋がった場所から、次第に痛みが消え、純粋な快楽だけが提供される。
ルーファスの手が、緩やかに肌を撫でていく。
頬、腕、わき腹、腿など、触れられる所から次々と悦楽の波が押し寄せ、カテリナを身悶えさせる。
懇願されるまでもなく、繋がっている青年の事しか考えられなかった。
「ああああっ!」
両の乳首を摘まれ、ズクンと子宮が凄まじい快感に突き刺される。
胸を嬲られながら、腰も揺さぶられると、もう理性は欠片さえ残らず壊されてしまった。
「あっ!あああっ!!!ひ、ぁぁっ!!」
嬌声をあげながら、夢中で性感を貪る。
浅い位置で軽く抜き差しされ、一気に最奥まで突きいられると、肉体も心も快楽に串刺しされた。
何度も何度も、瞼の裏に白い火花の散るあの感覚を味わう。
一度達するたび、快楽のたまり方は早くなり、次の絶頂までの間隔がせばまる。
「ああっ!もう……もう……苦し……」
何度も気を失いそうになりながら、過ぎる快感は、それさえも許さない。
涙の膜ごしに、苦しそうな顔をしたルーファスが見えた。
腰を強く掴まれ、これ以上ないほど強く、突き入れられる。
「ふぁああああっ!!!!」
子宮口を押しつぶされ、内部に熱い飛沫が注ぎ込まれる。
身体の奥に、どくどく大量に流れていくそれが精液だと理解する頃には、カテリナの意識も闇に沈んでいた。