夢の中では私が王様-4
「夏樹姉ちゃんの身体………… すごい敏感なんだね……」
「やっ…… だからそういう事はっ んっ…… はあぁっ……」
恥ずかしいほどに感じては激しく揺れる私の身体。
確かに敏感なのは否めない。
けれど今こうして跳ねるほど感じているのは、
決して私の身体が敏感だからだけでは理由に足らないのだ。
「えっ、何? やっ、こんな恰好っ!? は、恥ずかしいって…………」
ゆっくりと私の身体をうつ伏せにさせては、
両足を開き高く腰を突き上げさせる隆。
はしたなく性器見せつけるようなその姿勢は、
さながら褒美を待ちわびる雌犬のようで、
どこか屈辱にも似た恥ずかしさに私は、
しかし、思いがけず興奮してしまっていた。
「夏樹姉ちゃんのおしり…… おっきいね……」
そう言いながらゆっくりと私の臀部を撫でまわすと隆。
「やぁっ…… 気にしてるのにっ」
「なんでさ? 色気があっていいじゃん?」
「そ、そんな事っ…… んっ……」
「好きだよ? 俺?」
(あっ…… またっ…… なんで私こんなに『好き』って言葉に反応しちゃうの?)
不埒な想像と現実が交差する。
こんな私でも、過去に何度か男の人に告白された事があった。
けれど、なんだかどれもこれもが薄っぺらく思えて、
つい想像の中の理想と比べては、交際に発展する事は一度も無かった。
でも、だからと言って隆の言葉が、
そんなにも重みのある言葉かと言うと流石にそうは思えない。
けれどこうして想像の中にまで浸食してくるほどに、
不思議と胸の奥に刺さっては、今もなお私の心を掻き乱している。
(や、もうっ! そんな事より今は………… もっと…… 気持ち良くなりたいの…………)