夢の中では私が王様-3
「感じてる夏樹姉ちゃん見てたら………… 俺…… また勃ってきちゃったよ……」
突然、そんな事を呟いたかと思うと、
トランクスを降ろしギュッと右手で股間を握りはじめる隆。
私は虚ろな目でそれを見つめては、
奥の方からいっそう溢れ出る密に言葉を失った。
(さっき出したばかりなのに…… もうあんなにおっきくなってる…………)
生まれてはじめて目にした男性器は、二つ年下の幼なじみである隆の男性自身。
その衝撃は未だ記憶に新しいけれど、
それを心から欲するほどにはまだ私の身体は女になりきれていない。
(でも…… なんだか奥のほうが………… 熱い……)
子宮が疼く──なんて医学的な表現ではピンとこないけれど、
もしも私の中に誰かのものを導く必要があるのなら、
こうして心から私を欲してくれる男であって欲しい……
「はぁっ…… も、もう十分経ったんじゃない? んっ…………」
「まだ全然だよ? それに…………」
「んっ…… そ、それに?」
「それに夏樹姉ちゃんだって…… まだ止めたくは無いだろ?」
意地悪な隆の言葉に唇を噛みしめながらも、
いつの間にか下着の中へと忍ばせた指の動きが、
いっそう激しくクリトリスを擦り上げる。
オナニーしている私を見ながら、その横で隆がオナニーをしている。
激しく右手を擦り上げながら、
私の指の動きを凝視しながら、
隆が私で気持ち良くなってくれている。
不埒な思いを馳せながら、感じるままに激しく指を動かしていると、
突然、前触れ無しに私の身体を小さな波が押し寄せはじめた。
(やっ…… まだイきたくないっ…………)
私は思わず隆に背を向け、こっそり指の動きを緩めると、
そっと撫でるような動きに変えては、必死で荒ぶる息を抑えにかかった。
「どうしたの? ひょっとして………… もうイキそうになっちゃった?」
そんな私の小細工など、すっかりお見通しな様子の隆は、、
またしても意地悪そうな口調で私を辱めては、背中をそっと指でなぞりあげた。
「はぁっ…… さ、触っちゃ駄目っ…………」
大きく背中を仰け反りながら、ビクビクと悶え震える私の身体を、
まるで弄ぶように容赦無く隆の指が這い巡る。