淫習の村-6
「さあ、この娘は主の元に差し出すのにふさわしいか? 検分の衆、しっかりと頼むぞ」
村長の声に数人の声が応じる。顎を強く掴まれ、無理やり口を開けさせられた。誰かががわたしの胸をぎゅっとつかみ、握りつぶすほどの強さで揉みしだいた。乳首を指先でつまんで、引っ張ったり捻ったりしながら、わたしの表情をうかがっている。
「痛い……もう、やめて……」
恥ずかしさと痛みで涙が流れた。男たちの手は止まらない。また別の男がわたしの足の間をのぞきこみ、両手でその奥にある襞を割った。指が体の奥へと侵入してくる。少し探るような動きをしたあと、男は指を抜いて村長に何事かを耳打ちした。
村長がうなずくと、わたしは男たちによって乱暴に仰向けの姿勢で寝かされた。その間にも不規則な太鼓の音は鳴りやまず、祈るような声は大きくなるばかり。男たちにされるがままになりながら、きっと悪い夢でも見ているのだと思いこむことにした。きっとこれは夢で、朝起きたらいつもの毎日が始まるのよ……
「さあ、この女は主に差し出すにふさわしいことが確かめられた。与楽の衆、この体を主に捧げる前の仕上げをしてやれ」
低く響く村長の声に、今度は白い着物を着た男たちがわたしのまわりをぐるりと囲んだ。他の男たちが離れ、ほんの一瞬だけ体が軽くなったような気がした。男の一人が小さな声で「気持ち良くしてやるからな」とわたしに囁く。それは恭介の声に似ていたようにも思うけれど、もうわたしにはそれすらもよくわからなかった。
村長が長い棒のようなものを大きく振り下ろすと、白い着物の男たちが一斉にわたしの体にむしゃぶりついてきた。顔にも、首にも、胸にも、足にも……あらゆる場所にぬるぬるとした舌の感触が襲いかかる。
「あっ、やだああっ!やめてえええええっ!」
掠れた声で叫んだその口にも、男の舌が潜り込んできた。舌を吸われ、唇をしゃぶられる。乳房には何人もの舌が一斉に集まって、特に念入りにびちゃびちゃと音をたてて舐められた。乳首は焦らすように突かれた後、血が出るほどの強さで歯を当てられた。
「あああああっ!」
そうされながら、両足は大きく広げられ、太ももにも女性器のまわりにも、例外なく誰のものともわからない舌が張り付いてくる。さっき指で探られた場所を、今度は舌が探り出す。襞のひとつひとつまで丁寧に舐められる。クリトリスに吸い付かれ、肛門の奥にまで舌を入れられる。