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淫習の村〜触手に捧げられる花嫁〜
【ホラー 官能小説】

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淫習の村-5

「大丈夫だよ、瑠奈。いまから瑠奈は、みんなの手で最高に気持ち良くしてもらえるからね。それに主の子供を産むということは、僕の子供を産むのと同じだよ。子供たちはみんな母親によく似た顔で生まれてくるからね、きっと瑠奈にそっくりな可愛い男の子が生まれてくるはずだよ」

「そんな……」

「みんな瑠奈のことを誉めていただろう? きっと君なら主も気に入るはずさ。あ、もしかしてこいつらが着けている鬼の面が怖いのかな? これは魔よけの意味があるんだよ。花嫁が主の元へ辿りつく前に、余計なものに邪魔されないようにってね」

 嬉しそうな恭介の声がよけいに恐怖を煽る。こわい、こわい。逃げようとしても、縄で縛られた上から男たちの手にがっちりと掴まれていてはどうしようもない。男たちの足が速まる。廊下のつきあたりを男たちが右側へくるりと曲がると、大勢の人々の歓声があがった。

 うおおお、という人間とも動物ともつかないような声。パチパチと何かが爆ぜるような音と、煙の匂い、異様な熱気。担ぎあげられたままで、まわりの様子がよくわからない。どおんどおんと太鼓の音が響く中を、人々が取り囲んでいる中央まで連れて行かれた。

 炎の燃え盛る巨大な焚火のようなものを背に、わたしは地面に転がされた。砂利が肌に食い込んで痛む。両手足の縄が解かれ、恭介がわたしを優しく抱き起こした。

「これが今年の、僕たちの村の嫁になる瑠奈です。可愛がってやってください」

 恭介の言葉に、村長だと名乗っていた男が一歩前に出る。無言で恭介に下がるように合図をし、何か祈るような仕草をしながらわたしに近付いてきた。男たちの輪がそれにあわせて一歩ずつ狭まり、数人の手がわたしの体に触れた。

 もう、恐怖はとっくに限界を超えていたし、抵抗する気力も残ってはいなかった。無数の手がわたしの着ている浴衣にかかり、あっというまにそれをぼろぼろに引き裂いた。

「いやああああっ!」

 隣で恭介が満足げに笑っている。全裸にされたわたしの両腕と両足を、さっきの鬼の面を着けた男たちが立たせたままの姿勢で押さえつける。


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