王様の命令は絶対です-7
「くっ…… やばいっ 夏樹姉ちゃん俺もうっ…………」
突然、隆はそう言うと、
お腹に力をグッと入れ、堪え忍ぶように唇を噛みしめた。
「え? あっ もしかして…… い、イキそうなの?」
「んっ…… もう我慢が……」
私は右手を激しく擦り上げながらも、
苦しそうな隆の顔を見ながら少し戸惑った。
男の子がイクと言うのは、女の私がイクのとは少し勝手が違う。
射精──つまりは精液を発射するわけなのだけれど、
どんな勢いで、どれくらいの量が出るのかなんて私には想像もつかない。
「ど、どうすればいい? こ、このまま擦ってればいい?」
「くっ…… 駄目だ…… マジでもうっ……」
「やっ…… ね、ねぇ…… どうすれば…………」
私は戸惑いを隠せぬままキョロキョロと周りを見渡すも、
必死で堪える隆の顔を目にしては、
込み上げる愛しさと共に大きく息を飲み込んだ。
(わ、わかってるわよ…… ホントはどうすれば一番いいのかなんて…… でもっ……)
わずかな時間の葛藤。
言葉通り限界に近づいた様子の隆は、いつのまにか私の胸をきつく握りしめ、
ビクビクと腰が小刻みに震えているのが見て取れる。
(も、もうっ! どうにでもなれ!!!)
私は身体をくの字に曲げ、そっと隆の股間へと顔を埋めると、
きつく目を閉じ、先端を口の中へと頬張っていった。
「え? う、うそっ? な、夏樹姉ちゃんっ!? あっヤバイ…… イクっ!!!」
「…………んんっ!」
その瞬間、ひときわ隆の腰が大きく跳ね上がったかと思うと、
熱い大量の精液が、勢いよく私の口内へと発射された。
(コレが………… 隆の精液? 熱くてドロドロしてる…………)
両手で私の頭を軽く支えながら、
二度、三度と腰を震わせては、ありったけの精液を放出する隆。
私はそれをしっかり口で受け止めると、
未だ放心状態の隆を見つめながら、
勢い任せに思わずゴクリと飲み干してしまった。
ゆっくりと口を外しては、
先端から垂れる液を舌先で拭い取る私。
すべてを出し尽くした様子の隆のそれは、
すっかり力無く頭を垂らしている。
初めて目にした時はあれほど驚いていたにも関わらず、
不思議と今は抵抗さえも感じ無い。
むしろ、どこかそれに愛しささえもを憶えた私は、
まるで小動物を愛でるように、
優しくその先端にキスをしていた。