王様の命令は絶対です-5
なやましく形を確認するように指を滑らせ、
硬く反り上がった太い幹を軽く握りしめると、
私はさもその術を知っていたかのように、
ゆっくりと隆のそれを上下に擦り始めていった。
「んっ…… 夏樹姉ちゃんの手が………… 俺の…… はぁ……」
だらりと両手を下げたまま再び息を荒げる隆。
その吐息が胸元へとかかるたび、
私もまたいっそう興奮が増していく。
「…………き、気持ちいい？」
「んっ…… すごいっ………… 気持ちいいよっ 夏樹姉ちゃん…………」
いきり立つ隆のおちんちん──いや、もはやそんな可愛い名称では現せないくらい、
文字通り肉棒と化したそれがいっそう私の手の中で膨らみを増していった。
「ごめんね？ お姉ちゃんその…… あんまり上手じゃなくて……」
「そ、そんな事っ くっ……」
快楽に顔を歪ませながらも、
まるでそれを堪え忍ぶように唇を噛みしめる隆。
すべての神経をそこに集中させるように、
すっかり身体を硬直させながらも、
視線は依然、私の胸元へと集中しているのがわかる。
「な、夏樹姉ちゃん…… 俺…………」
儚げな声で私の名を呼ぶも、
言葉に詰まってはまた唇を噛む隆。
そのもどかしさに負けたのか、はたまた私がそれを望んでいたのか、
すっかり気を許した私は、自分でも思いがけない言葉を隆に投げかけていた。
「…………い、いいよ？」
「えっ？」
「す、少しくらいなら…… その…… 私の胸…… さ、触っても…………」